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国際交流だより~International HIOKI

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鹿児島県日置市

■韓国人のお酒「ッソジュ」

アンニョンハセヨ!日置市国際交流員のアルムです。暑い夏は冷たいビールが飲みたくなりますね。今回は韓国のお酒についてお話しようと思います。
皆さんは韓国のお酒と言えば何を思い出しますか?マッコリでは無いでしょうか?確かにマッコリも韓国を代表するお酒ですが、韓国人からしてみると、韓国で一番親しまれるお酒は断然「ッソジュ」ではないかと思います。
発音が難しそうなこのお酒、韓ドラでよく見る緑色のビンが「ッソジュ」です。この「ッソジュ」、どうして韓国人に親しまれるお酒になったと思いますか?
それは、とっても安いからです!もともと「ッソジュ」はお米の蒸留酒でしたが、1965年から1990年まで韓国政府はお米でお酒を造ることを禁止しました。それにより、お米の代わりに芋やキャッサバなどで作った酒精を水に薄めた現在の「ッソジュ」が誕生します。味は格段に落ちましたが、安い原料を使ったため値段は安くなりました。しかも韓国ではお酒に課せられる税金が「従価税」なので、安い「ッソジュ」には税金もさほど課せられませんでした。価格面でなおさら競争力を付けた「ッソジュ」は庶民の間で最も親しまれるお酒になりました。
しかし、1976年に韓国政府は「お酒を販売する者はその地域で造られた「ッソジュ」を一定の割合で販売しないといけない」という内容の法律を発表します(1996年に廃止)。その目的は大手企業の独占を防ぐためでしたが、その結果「チャミスル」などの地域を代表する「ッソジュ」が誕生しました。
最後に韓国人として一言言わせてください。「ッソジュ」は決しておいしいお酒ではありません…そのため、ビールで割って飲む通称「ッソメク」(ッソジュとビール(=メクチュ)を合わせた造語)が人気があります。韓国の「ッソジュ」を飲んでみたい方はぜひ、ビールも頼んで、7(ビール)対3(ッソジュ)の割合で楽しんでくださいね。
それでは今夜は韓国「ッソジュ」でコンペー(=乾杯)!!

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