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自治体の皆さまへ

令和5年度 施政方針(2)

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鹿児島県知名町

■2.持続していくためのコミュニティの創出・育成
町(行政)は健康寿命の延伸のため、医療・福祉・介護などにおける社会環境を整備するとともに、子どもから高齢者まで、全てのライフステージにおける心や体の健康づくり、社会全体で障がいのある人の活躍を支えることや、引きこもりや自殺等を未然に防ぐといった対応にも取り組んでまいります。

【01】医療保険者によるデータヘルス/予防・健康づくりについて
レセプト・健診情報等のデータの分析に基づく、効率的・効果的な保健事業をPDCAサイクルで実施するための第3期保健事業計画(データーヘルス)を策定していきます。

【02】新型コロナウイルス感染症対策について
「マスク着用のガイドラインの見直し」では、3月13日からは着用について個人の判断が尊重されますが、感染対策上、医療機関や高齢者施設など閉鎖的空間内においてはケースバイケースで着用を推奨していくことになるかと思います。ワクチン接種や無料PCR検査については、今後も国や県の動向を注視し、取り組んでいきます。

【03】安心して出産し、子育てしやすい環境づくり
子育て不安要因を除外していくことは、国や地方自治体はもとより、企業・職場や地域社会の役割でもあり、子育て支援社会の構築は重要な取組みであります。

【04】安心して健やかに過ごせる町づくり
町民の健康増進・食生活改善に向けて、介護予防教室の拡充や認知症サポーターの育成に努めて各種予防対策を講じます。

【05】災害に強いまちづくりの推進
避難行動要支援者名簿に現在200名余りが登録されており、同意いただいた方の情報は、平常時から字や民生委員、消防団等に提供しています。また、大規模災害を想定した総合防災訓練を自衛隊等の関係機関と連携して実施するなど、災害に強いまちづくりに向けた取り組みを推進します。

■3.未来を支える産業競争力の強化と次世代を担う人づくり
【01】稼げる地域をつくる農業・畜産・水産業のための基盤づくり
農業生産条件の整備を強力に推進し、効率的かつ安定的な農業経営体の育成や農業生産性の向上を図るため、担い手への集積・集約化と併せて、大型機械の導入が可能となるようなほ場整備や畑地かんがい施設などの農業生産基盤を整備するとともに、頻発化・激甚化する災害に対応した溜池、排水路対策や老朽化が進行している土地改良施設の機能診断、省エネ技術の導入等の保全対策等を推進していきます。

【02】活力ある農林水産業の育成
今後も農業分野における複合経営の推進と機械化による省力化を図るとともに収益性の高い作物を導入し、魅力ある農業・活力ある農業による経営体の育成を推進すると共に、国・県の交付金等制度の活用による生産施設の導入及び生産組織の育成や新たな農業の担い手となる新規就農者への支援に努めてまいります。

【03】観光資源の充実と交流人口拡大による競争力のある町づくり
令和3年度に両町で設立した特定地域づくり事業「えらぶ島づくり事業協同組合」では、本町にも数名の方が就労し、職場はもとより地域にも馴染んでいる様です。本町では、南北広域連携事業等により交流人口、定住人口の増加に向けた取組みを更に進めてまいります。

【04】地域に愛着を持てる特色ある教育活動、教育環境の整備
(1)学校教育の充実
学校の教育方針の決定や教育活動の実践に、地域のニーズを的確かつ機動的に反映させるとともに、それぞれの地域ならではの創意や工夫を生かした特色ある学校づくりを進めていきます。
また、島を知り、島のことを思い続ける人材の育成を目指して「島の教育魅力化」の取組みを進めます。

(2)共生社会を構築する生涯学習の充実
文化財の取組みにおいては、島唄・島ムニ大会などによる方言文化の保存伝承を行っておりますが、これらとともに島の昔の遊び、踊り等の無形文化財の発掘や復興は島興しにつながるものとして力を入れていきたいと考えております。

(3)奄美群島日本復帰70周年記念と「燃ゆる感動かごしま国体」「全国障害者スポーツ大会」に向けて
令和5年度は、新型コロナウイルス感染症拡大により中止となっていた「かごしま国体」が特別大会として開催されます。本町では、5月のデモンストレーション競技として「ミニバレー」、9月に公開競技として「パワーリフティング」の開催が計画されており、日本各地から競技者・関係者等が大勢来島されます。

■むすびに
経済学者や学識経験者が物事は4つの目で見ることの大切さをいいます。1つ目の目は「虫の目」。組織で言えば、現場に出かけ、直接「情報」を仕入れるということです。そのとき、一面的な見方をせず、「複眼的」に見るということが「虫の目」であります。

しかしながら、接近しすぎると全体が見えなくなるので、一度距離を取り直して、地域や業界という大きな枠からその「情報」を見直すという全体を俯瞰してみる2つ目の目が「鳥の目」であります。

そして、その「情報」を理解するときに、時代や社会の流れの中で考える必要があります。情報や事象がどのような変化の中で発生したのか、時代の潮流を見る目が3つ目の目「魚の目」であります。

あふれかえる「情報」の中から必要なものは何か、様々な角度から分析し、理解を重ね、次の一手を繰り出していかなければなりません。様々な角度から見る目が4つめの目「コウモリの目」であります。

しかしながら、私はもうひとつ必要な目があると思います。それは自分自身を見つめるという「内省の目」であります。

外界を見る4つの目は、経験を積んでいくと視力は向上しますが、自分自身を見つめる内省の目は、年齢を重ねるごとに言い訳や自己弁護の靄がかかり、真実の自分の姿を曇らせてしまいがちになります。内省の目を研ぎ澄ませおくには、素直な心を持って他人の意見をよく聞き、常に自分自身を見つめることを忘れないことが肝要です。そのために、「協考」「協働」「協創」の3文字を拳拳服膺してまいります。

■『第6次知名町総合振興計画(後期)』を各家庭に配布します
町づくりの基本理念を分かりやすく紹介した『第6次知名町総合振興計画(後期)』を各家庭に配布します。
施政方針と併せてご確認ください。本紙7面のQRコードからもご確認いただけます。

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