しまむにのしずく 第17回

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子どもたちが大人になるときにも、しまのことばが聞こえる世界を残すために。

■セルフバナナスタンド
半年ぶりに　くゎー　そーてぃ　えらぶち　きゃーぶたん。
(半年ぶりに　子ども　連れて　沖永良部島に　来ました)

くゎーわ　4月から　幼稚園　いじゅんとぅ　なりゆんたべ　なーさ　やしまだな　うーしどぅ
(子どもは　4月から　幼稚園　行っているから　慣れるまで　長く　休まないで　いるのぞ)

ゆくゎんでぃ　‘むーてぃ　そーてぃ　ふらだな　あやぶたん。
(いいと　思って　連れて　来れなくて　いました)

3歳半　なたんとぅ　めーに　きちゃ　とぅきぬ　くとぅ　わしらんこ
(3歳半　なったので　前に　来た　ときの　こと　忘れないで)

「また　しまぬ　ばしゃむー　かみぶしゃん」でぃ
(「また　島の　バナナ　食べたい」と)

がーいちゃんきゃ　宿ぬ　ちゅーぬ
(言っていたら　宿の　人が)

セルフバナナスタンド　ちくてぃ　くりやぶたん。
(セルフバナナスタンド　作って　くれました)

しったい　‘まさ　しー　ひんび　かみゃぶたん、みへでぃろどー。
(とても　おいしい　して　毎日　食べました　ありがとう)

■タクandリエの　しまむにし　がいちみゃー!
うにち　いじ　‘ゆー　くわち、
(海に　行って　魚　釣って、)

うぬまま　むんなげし　さき　ぬまがー
(そのまま　みんなで　　酒呑もう。)

教えてくれた人：余多字　40代男性

◎「しまむにのしずく」は、2015年から沖永良部島に通っている山田真寛(国立国語研究所)が、沖永良部語の学習者として作文をする連載記事です。分かち書きをして逐語訳をつけた沖永良部語の文章は、上平川方言の調査で学んだ文法知識を使って書いています。母語話者には確認していただいていないので、間違いや不自然な表現はぜひ添削をお願いします!