■今回は3年間の任期を終えた、おきえらぶフローラルホテル支配人・中川陽一さんの活動報告を紹介します。
令和3年1月に地域おこし協力隊員として採用いただき、あっという間に3年が経ちました。
◇支配人としての活動は?
今まで頑張ってきてくれたスタッフを、〝活かして、育てる〞ことに重きを置きました。まず最初に行ったことは、スタッフ総出での大掃除。当初は年数が経過した書類や電化製品、家具等が放置されている状態で、これらを改善する必要がありました。
また、新型コロナウイルス感染症の影響等により、運営に支障がでるほど働き手が減少しました。さらに、原材料やサービスのコストの上昇といった重苦しい状況が重なり、従来考えていたような事業の運営が本格的に立ち行かなくなるという危機感が募りました。
しかしながら、スタッフ達は自分の頭で考え、発言できるまでに成長したと実感しています。
◇印象に残っている事は?
ホテルを挙げて従業員教育に取り組み、サービス精神を教え込もうとしましたが、なかなか大変でした。フローラルホテルのスタッフのほとんどは知名町出身。子供の頃から老若男女と交流する方法を習得しているスタッフは、ホテルマンとしての技術以前に大事なことを体現できていると感じました。
◇特に嬉しかったことは?
新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、ホテルも令和元年度~3年度は過去最低売上を更新しました。しかし、令和4年度は回復基調で、10年ぶりの黒字決算を記録したことは私自身も感動しましたね。
◇町民の皆さんに向けてメッセージを
国民宿舎えらぶ荘27年、おきえらぶフローラルホテル28年と、先人・諸先輩方から受け継がれてきた施設。施設の老朽化は否めませんが「ホテルは人」です。この大事な財産がある限り、お客様を温かくお迎えすることができます。今後は、創業以来勤続の社員に支配人職をお渡しします。
どのようにホテルとして意思決定し、業績を残していくべきなのか。どういった取り組みを行うべきなのかは悩ましい問題ですが、必ず彼等ならば道を見つけ、戦ってくれるものと信じております。町民の皆さま、今後とも変わらぬ応援をお願い申し上げます。
ゆりぬぅ ふぁなぬぅ ぐとぅし
百合の花の ごとし
しまんちゅぬぅ なさきぃ
島人の情
ちむぐくぅる肝こころ
―おきえらぶフローラルホテル―
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