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自治体の皆さまへ

人のとなりに

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鹿児島県 薩摩川内市

桑原由美(くわはらゆみ)さん(60歳)

スポーツを通して市民の健康を支え、楽しみを届ける特定非営利活動法人川内スポーツクラブ01(ゼロワン)。
今回は、立ち上げから関わる桑原さんのスポーツを通した健康維持や地域への思いに寄り添います。

■巡り合えて良かった
「巡り合わせで私は今ここにいます」と話すのは、川内スポーツクラブ01で、健康運動指導士、脳若(のうわか)トレーナーとして勤める桑原さん。川内スポーツクラブ01の名付け親でもあります。スポーツが好きで、いつも通りママ友とサンアリーナせんだいでバドミントンをしていたところ、知人から「スポーツクラブの立ち上げに関わってみませんか?」と声を掛けられたそうです。もともと運動や人の身体に興味があった桑原さんは、これも何かの巡り合わせかもしれないと考え、立ち上げに関わることを決めたとのこと。「子育てをする立場で意見を出したり、地域に周知するためにチラシ配りをし、その後、総合型地域スポーツクラブとして立ち上がった『川内スポーツクラブ01』の非常勤職員として事務手続きなどを担当しました。しばらくすると、『運動指導をしてみませんか?』と声が掛かり、挑戦することにし、猛勉強をしました。それから20年経ちます。いつでも辞めることはできたけど、辞めなかったのはこの仕事にやりがいを感じたから」と話します。

■利用者に寄り添う
川内スポーツクラブ01が市から介護予防事業を受託して運営する「せんだい☆暮らすメイト」などで高齢者に健康運動指導などを行う桑原さん。指導の際に意識していることを尋ねると、「まずは安全に、そして効果的に。理解しながら動いてほしいので、なぜこの動きをするのか必ず説明しています。また、『横から見て背骨をCの字に』など、イメージしやすいよう、見本だけでなく『言葉』で届けています。語彙力が必要です(笑)」と教えてくれました。「おかげで病院に行く必要がなくなったよ。ありがとう」という声を聞いたときなど、役に立てたことが心の底からうれしく、とてもやりがいを感じるそうです。また、教室が終わってから家の畑で取れた野菜や花をくれる方もいたり、「先生とお話したくて今日は来たの」と言ってくれる方もいたり、地域を身近に感じる瞬間も多いそうです。

■運動を通した健康維持
桑原さんは指導する中で、年代によって運動や健康に対する意識がさまざまであると感じるそうです。「例えば、子育てや仕事に追われ、自分の時間が限られている方は、時間があると、体を休めようとじっと過ごすことが多いようです。でも、疲れているときこそ軽く体を動かすと、老廃物が除かれ、体の回復が早くなるので、近くを散歩したり、ストレッチをしたりなど、日常生活から運動を取り入れてほしいです。逆に、体を動かしすぎる人たちは、しっかりコンディショニングをしてほしいです。特に成長期や若い世代は、関節を使いすぎて傷めやすいので。適度な運動は、これからの人生に影響し、とても大切です」と話します。

■これからも「楽しく・明るく」
「老若男女問わず誰もが自分の健康を意識し、適度な運動をしてほしい。そのために、クラブのポスター掲示を市内のお店などにお願いしたり、新しい種目を増やして受け皿を増やしたりなど、少しでも興味を持ってもらえるようにしています。体は使わないと衰え、使いすぎると壊します。自分のためだけじゃなく、家族や友人、社会のためにも一度健康について考えてみませんか?」と話す桑原さんは、これからも市民の健康維持のために「楽しく・明るく」指導に励みます。

○川内スポーツクラブ01の由来
2001年発足であることと、「1」を「0」より上に表すことで、一歩前に進み出そうという意味が込められているそうです。
※「0」は足が表現されています。

▼「人のとなりに」とは…
文字通り、その人の隣にいて、思いに寄り添うことや人柄を表す言葉「人となり」をイメージしたコーナーで、人物や活動の紹介だけでなく、その人の思いにスポットを当てることを目的としています。

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