助かる命を助けるために 9月9日は「救急の日」(2)

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■「地域医療を守るために」
川内市医師会会長　久留　敏弘(ひさどめとしひろ)

2024年問題をご存じですか。
2024年問題とは、2024年4月1日から自動車運転業務、建設業、医師などに時間外勤務の上限が適用されることです。
バスやトラックの業界だけではなく、今、医療の現場も大変厳しい状況にあり、これまで、体の具合が悪くなれば、日曜でも夜でも受診できた「当たり前」が崩壊する危機にあります。要因としては、担当医療機関の減少、医師の高齢化、医師の偏在、医師の働き方改革(2024年問題)などです。特に医師の働き方改革により、今までどおりの勤務時間が取れなくなる可能性があり、医師会立市民病院や済生会川内病院に勤務する医師の当直体制に苦慮することが予想されます。
皆さまが安心して暮らすことができるよう、市と連携して新たな救急体制を模索していますが、一朝一夕に構築できるものではありません。
どうか、前ページ(本紙参照)にある「普段から心掛けていただきたいこと」を実行していただき、この地域の医療が崩壊しないよう、ご協力をお願いします。

■選定療養費とは
選定療養費は、コンビニ受診抑制が目的であり、緊急・重篤な方の受診を抑制するものではありません。軽症の方が、23時から翌朝8時30分に夜間救急当番医を受診すると、通常の深夜診療費に加え保険適用外の別途料金(5000円)を負担していただくものです。

対象医療機関：川内市医師会立市民病院および済生会川内病院
対象患者：23時から翌朝8時30分までの夜間救急当番医受診者で、検査・処置の必要がなく医師による診察のみ、または診察と投薬のみの方
対象外の基準：選定療養の対象外となる基準は次のとおりです。(詳細はお問い合わせください。)

・医学的に緊急性、重篤性が認められ、緊急的な処置などが必要な方
・妊産婦(産科疾患のみ)
・小児(15歳未満)の場合、または小児科受診の場合

■子どもの急な病気で心配になったときは「#8000」
夜間に子どもの急病で困ったときは、小児救急電話相談「#8000」をご利用ください。子どもの症状に応じた適切な対処法など、アドバイスが受けられます。平日および土曜日は19時から翌朝8時まで、日曜日、祝日、年末年始は8時から翌朝8時まで相談を受け付けています。
【電話】#8000(局番なし)
【電話】099-254-1186
また、ウェブサイト「こどもの救急」も活用ください。

■休日・夜間の当番医などの医療情報
・広報薩摩川内お知らせ版(毎月25日ごろ発行)
・市ホームページ

問合先：市民健康課地域医療G(すこやかふれあいプラザ内)
【電話】22-8848