バレーボール 女子日本代表チーム 薩摩川内合宿に迫る(2)

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■Masayoshi Manabe
眞鍋　政義
バレーボール女子日本代表チーム監督
薩摩川内スポーツ大使

・昭和38年、兵庫県姫路市生まれ
・大阪商業大学附属高校でインターハイ優勝
・大阪商業大学時代にユニバーシアード優勝
・昭和61年、新日本製鐵(しんにほんせいてつ)株式会社に入社、1年目からレギュラーセッターとして活躍し新人王を獲得
・昭和60年に日本代表に初選出、昭和63年のソウル五輪に出場
・その後も日本を代表するセッターとして長く活躍し、平成17年に現役を引退
・同年、久光(ひさみつ)スプリングス監督に就任
・平成21年からは女子日本代表の監督として指揮を執り、平成22年の世界選手権では、32年ぶりのメダルを獲得(銅メダル)、平成24年ロンドン五輪でも、28年ぶりとなる銅メダルを獲得
・平成28年、リオデジャネイロ五輪後に代表監督を退任
・同年12月、地元でクラブチーム「ヴィクトリーナ姫路(ひめじ)」を立ち上げ、発足わずか3年目でV2リーグ優勝、V1リーグへ昇格
・令和3年、再び女子日本代表監督に就任、パリ五輪の出場権獲得に向け、チーム一丸となって奮闘中

■コンパクトが、良い
○なぜ薩摩川内市で合宿を?
久光スプリングスの監督に就任して1年目(平成17年)のとき、どこか合宿場所を探していたところ、当時のバレーボール男子日本代表チームの植田辰哉(うえたたつや)監督に勧められたことがきっかけ。

○実際に利用してどう?
バレーボールのコートを最大で6面立てることができ、ジムも設備が充実しており、外ではランニングや坂道ダッシュもできる。最も良いと感じる点は、体育館と宿泊所が近いところ。特にバレーボール女子日本代表チームは、個人練習の時間が長い。ホテルだと全員がそろってから移動しなければならないが、薩摩川内市の施設は、すぐ近くにあるので、団体行動や移動時間を気にせず、個人で自由に練習できるところが素晴らしい。必要とするものがコンパクトにあるので、とても利用しやすい。

○薩摩川内市ってどんなところ?
とにかく食事がおいしい。お肉もフルーツもお酒も。特にこの合宿期間に頂いたシャインマスカットは最高でした。今朝も食べてきました。選手たちにとって、〔食事〕〔トレーニング〕〔睡眠〕のサイクルがとても大切で、特に〔食事〕の部分では、ここ薩摩川内市でたくさん栄養を補給しています。

○思い出のエピソードは?
「高城温泉」って「たきおんせん」と読むのですね。オフの日は、好きでよく行っていましたが、最初は、読み方が分からず「たかしろおんせん」と読んでいました…(苦笑)

■長いラリーを制する
○注目してほしいポイントは?
世界と比べると日本のチームは、平均身長が低い。想像通り、不利なんですよ。その中で大切なのは、レシーブ力で長いラリーを制すること。ぜひこのレシーブ力に注目して観戦してほしいですね。

○バレーボールをする人たちへメッセージを
技術の面で話すと、練習の時に限らず、ボールを触り続けて、バレーボールについて考えることが大切。そうすることで、トスやレシーブの感覚が磨かれる。
気持ちの面で話すと、バレーボールって助け合いのスポーツなんです。相手の立場で考えながらパスを回すとか、技術の面だけでなく、思いやりの心がとても大切。
技術も気持ちも両方そろえて、すてきなプレイヤーになってほしい。

○最後に、今後の目標は?
9月16日(土)から開催されるパリ五輪予選で、上位2チームに入り、パリ五輪出場権を獲得すること。
皆さんの応援を味方に、チーム一同、精一杯頑張ります!

■みんなで盛り上げよう!
選手たちは、合宿期間中、練習だけでなく、スポーツ交流研修センター内のサウナや、食事も楽しんでいるようでした。特に「角煮(かくに)」が人気のようです。
バレーボール女子日本代表チームを含め、これまでに、バレーボール男子日本代表チームやバレーボール男子アルゼンチン代表チームなどが合宿を行っています。そのような、国を代表する選手が本市に合宿で来ることは、とても貴重な機会です。
また、10月9日(月)は「スポーツの日」。今年は、特別国民体育大会(燃ゆる感動かごしま国体)や特別全国障害者スポーツ大会(燃ゆる感動かごしま大会)が開催され、本市では、特別国民体育大会で「ホッケー」「バスケットボール」「ウエイトリフティング」「軟式野球」「空手道」の5競技が開催されます。バレーボール日本代表チームや県内外の強豪校などが合宿で本市にやって来るように、トップアスリートが集結し、本市がスポーツで活気づく時期です。この機会に、みんなで選手の活躍を応援し、薩摩川内市をより一層盛り上げていきましょう!

※こちらの記事は、9月15日(金)時点の内容ですので、ご了承ください。