文字サイズ
自治体の皆さまへ

人のとなりに

3/24

鹿児島県 薩摩川内市

山本 凛(やまもとりん)さん

12月にサウジアラビアのリヤドで開催されるドッジボールアジア大会。
今回はドッジボール日本代表に初選出された本市出身の若き選手の思いに寄り添います。

■ドッジボール競技との出会い
「ドッジボールを競技として始める前は、休み時間に校庭で遊んでいました」と話すのは、12月にサウジアラビアで開催される※ドッジボールアジア大会の日本代表に初選出された山本凜さん。本市のクラブチーム「可愛(えの)赤ずきん」で本格的に競技として始めたのは小学3年生の頃だったそうです。「小学1年生の頃、同級生からの勧誘があったが、徐々に友達が始めたことをきっかけに自分ものめり込んでいった」と言います。そのクラブチームで、全国大会にも出場しました。
※正式名称は2023 Asian Championships Riyadhです。

■一度競技と離れて
中学・高校時代は、陸上部に所属しており、中学時代には、ターボジャブ(ロケット型の用具)の投げた距離を競うジャベリックスローという種目でジュニアオリンピックに出場した経験もあります。高校3年生の時、霧島市のクラブチームで再びドッジボールを始め、毎日学校から直接練習に通っていたそうです。現在は、霧島ホークス(霧島市)とバンジーガム(大阪府)の両チームに在籍しています。「ドッジボールは相手にボールを当てたときが楽しい。チームで気持ちを共有できるので、チーム内でのコミュニケーションが大切」と話します。

■マルチボールとの出会い
今回、山本さんが日本代表に選出されたのは、男女混合のマルチボールという種目です。マルチボールとは、5つのボールを用い、6人ずつのチームで行うドッジボール競技の1つです。
山本さんがマルチボールと出会ったのは約1年半前。それまでは、存在すら知らなかったそう。「大阪でいろいろなチームと練習試合を行ったところ、対戦相手にマルチボールの日本代表のベテラン選手がいて初めて知った。翌年に日本代表の選考会があると知ったので、マルチボールもやってみようと思った」と話します。よけ方や投げるタイミングを考えながら、頭を使ってプレーすることが多いようです。

■背番号が導く縁
山本さんが日本代表の試合で着用する背番号は「19」。日本代表選考会で好きな選手を聞かれ、「以前、日本代表だったお世話になっている選手の名前を伝えると、偶然にも今回の自分の背番号がその方が着用していたものと同じでした」と教えてくれました。また、「いつも応援してくれている伯父の誕生日が1月9日なので、何か縁があるのかも」と話します。

■将来の夢を叶えるために
現在、専門学校でスポーツ指導や身体の仕組みなどについて学ぶ山本さん。将来の夢はスポーツトレーナーや鍼灸師。プロチームの専属としても活躍したいそうです。
「自分がけがをしていたときに、通っていた整骨院の先生にお世話になった。その経験から、自分もけがで困っている人を助けたい」と将来の夢を話してくれました。

■アジア大会に向けて
今回アジア大会が開催されるサウジアラビアのリヤドは、山本さんにとって初めての海外渡航先になります。「環境が違うので、調子を崩さないように食事面など体調管理に気を付けたい。大会で優勝して、ドッジボールの知名度を上げ、盛り上げていきたい」と話します。
本市からドッジボール日本代表として初選出された山本さん。12月のアジア大会優勝に向けて、今日も全力で取り組みます。

◇「人のとなりに」とは…
文字通り、その人の隣にいて、思いに寄り添うことや人柄を表す言葉「人となり」をイメージしたコーナーで、人物や活動の紹介だけでなく、その人の思いにスポットを当てることを目的としています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU