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人のとなりに

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鹿児島県 薩摩川内市

小原麻貴(こばるまき)さん

本市と同じく、今年で開業20年の節目を迎える肥薩おれんじ鉄道(株)。
そこで今回は、鉄道の運行に関わる業務に携わり、利用者の安全を裏で支える信号通信担当者の思いに寄り添います。

■人生の転機
生まれも育ちも東郷地域で、現在は、多くの市民が利用する「肥薩おれんじ鉄道(株)」で、信号通信担当として働く小原麻貴さん。
「8年前の子どもの誕生をきっかけに肥薩おれんじ鉄道に入社した。子どもと過ごす時間を大切にしたかったので、人生を考え直す良いタイミングになった。また、何かに没頭する仕事がしたかった」と言います。
信号通信に関して、どのような仕事をしているのか伺うと、「信号機や踏切、転(てん)てつ機(き)(列車の通り道を切り替える装置)などの修理を行い、肥薩おれんじ鉄道が管轄する設備の管理を行っている」と教えてくれました。

■人の命を守る「使命感」
地域住民の安全を裏で支える仕事。「電気設備に障害が起きたときには、昼夜問わず現場に向かい、障害を解決しなければならない」と言います。簡単に解決できない問題に向き合うときもあるそうで、作業する際には、原因を決めつけないということに気を付けているようです。
「解決パターンをいくつも考え、仲間と協力して解決できたときにやりがいを感じる。人の命を守るという『使命感』を持って、日々の業務に取り組んでいる」と言います。

■これからの列車利用
少子高齢化が進み、人口減少が問題となっている今、利用者も年々減少傾向になっていて、現在は、学生の利用が主になっています。
「通勤や通学以外で、おれんじ鉄道を利用してもらえるようにもっと盛り上げていきたい」と言います。また、「『おれんじ食堂サンセットと薩摩川内市バスツアー』と題して、ミニツアーを開催しました。このような形で地域の皆さんに楽しんでもらえるように、もっとおれんじ鉄道全体も盛り上げていきたい」と意気込みを話してくれました。

■20周年を迎える
「これまでと変わらず、安全安心を維持することはもちろん、新しいやり方で、責任感を持ち、自分たちがおれんじ鉄道を引っ張っていけるように頑張りたい」と話す小原さん。
「ソーシャルメディアをさらに活用して、若者世代へおれんじ鉄道の魅力を伝え、この会社で働いてみたいと思ってもらいたい」。まずは、知ってもらうことから始めていきたいそうです。
また、「今の職場では、薩摩川内市在住の社員は自分一人なので、薩摩川内市に住む同僚も増やしていきたい」と、これからの目標も話してくれました。

■お子さんと過ごす休日
休日は、お子さんとの時間を過ごす小原さん。
「小学2年生の長男は、自分が中学時代にしていたバスケットボールをしていて、一緒に練習するなど、子どもと過ごす時間を大切にしたいという夢が叶って嬉しい。また、一緒に練習していると、子どもの成長を感じることができて嬉しい」と笑顔で話してくれました。
小原さんは、先輩や同僚たちと助け合いながら、これからも利用者へ安全安心を届けます。

「人のとなりに」とは…
文字通り、その人の隣にいて、思いに寄り添うことや人柄を表す言葉「人となり」をイメージしたコーナーで、人物や活動の紹介だけでなく、その人の思いにスポットを当てることを目的としています。

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