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第51回 キジカケル突撃レポート ~薩摩川内市消防局に潜入編~(2)

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鹿児島県 薩摩川内市

■訓練中の消防士を突撃!
毎年5月末に開催される※鹿児島県消防救助技術指導会に向けて、現在訓練中です。その一部を紹介します。
※安全確実な救助技術の確立を目的に、県下20消防本部から選抜された消防士が一同に会して日頃の訓練の成果を披露します。

▼ロープブリッジ救出
3人1組の救助チームで行います。2人が水平に張られた渡過ロープ(20メートル)により、対面する建物に進入します。要救助者を救出ロープに吊り下げ、けん引して救出します。その後2人が脱出するという流れで行う訓練です。
(1)ロープを結び、救出準備をします。
(2)渡過ロープを渡り、対面する建物に進入します。このことを、渡過といいます。
(3)救出ロープを結着し、要救助者を救出する準備をします。
(4)隊員が要救助者をけん引して救助します。
(5)隊員2人が脱出します。

▼ロープ応用登はん
塔前2メートルからスタートし、地上15メートルの到達地点まで器具を使わずに補助者と協力して、ロープを登る訓練です。登はん者1人、補助者1人の計2人で行います。

○登はん者
15メートル地点(到達点)まで自身の筋力・技術のみでロープを登ります。

○補助者
登はん者が登り始めたら、脚力を生かして登れるように、登はん者の足にロープを巻きます。ロープを巻いた方の足が上がろうとするときにはロープを緩め、足を引いて踏ん張るときにはロープを引っ張るなど、登はん者をサポートします。

■訓練終了後の消防士へインタビュー
○小原瑞穂(こばらみずほ)さん
消防士を目指したきっかけは、テレビドラマです。また、母が看護師として直接人を助ける仕事をしていた影響で、救急救命士の資格も取りました。今年で3年目になり、任される業務も増えましたが、まだまだ付いていくのに必死です。「小原がいてくれて良かった」そう思ってもらえるよう、日々訓練に励みます。

○坂下英登(さかしたひでと)さん
「家族が住むこのまちを自分が守りたい」そんな思いで、消防士になりました。日々、トレーニングや訓練に励み、ロープブリッジ救出では、ベストタイムを記録し、本市の消防活動のPRに貢献したいです。そして大好きな家族や市民にとってのヒーローでありたいです。

■今年は本市誕生20周年。入局20年目と20歳になる職員にインタビューしました
○橋口智之(はしぐちともゆき)さん(入局20年目)
もともと消防士という職業に憧れていました。本格的に目指し始めたきっかけは、高校生の時にアメリカで起きた同時多発テロ。その時にたくさんの消防士が活躍していたと知り、消防士を目指すようになりました。
入局当時は、教わったことを覚えること、現場でミスをしないようにすることに必死でした。20年経った現在、指導する立場にもなり、現場でいかに早く安全に活動できるか全体を見ることを意識しています。また、後輩とのコミュニケーションを積極的に取ることも心掛け、状況に応じて声掛けや指導をしています。子どもたちから通りすがりに手を振ってもらえることもあり、うれしく思います。
消防大学校入校時、教官に「殉(じゅん)職者を絶対に出すな」ときつく言われました。この言葉を絶対に忘れず、後輩からも頼りにされ、この人に助けてもらって良かったと思ってもらえるような消防士でありたいです。

○北田大毅(きただだいき)さん(入局2年目・20歳)
幼少期に家の近くで火事があり、その時に人の命を助けるために危険な現場に立ち向かう消防士を見てから将来は消防士になることが夢でした。そのために、勉強や部活を頑張り、知り合いの消防士から情報収集も行いました。小さい頃からの夢だったので、合格した時はみんなが喜んでくれました。
消防士は消火を行うだけだと思われがちですが、実際は法律を扱う事務作業も多く、火災予防のための活動も行っています。近年は火災件数は減少し、救急件数は増加しています。私も救急で出場することが多く、その中で、より多くの方の命を守るためには、救急救命士の資格が必要だと感じたので、資格取得に向けて頑張りたいです。
4月から消防学校に通い、消防士としての基本を学んでいます。一人でも多くの方に寄り添い、周りの人たちから信頼され、目標にされる消防士になります。

■地域に根差した活動
▼地域を守る消防団
○消防団って?
消防団は、「自らの地域は自らで守る」という意志に基づき、住民有志で組織された市町村の消防機関です。普段はそれぞれの仕事をしながら、災害時には現場に駆け付け、消火活動などを行っています。

○どんな活動をしているの?
火災現場での消火はもちろん、地震などの自然災害時の消防活動、消防演習などの各種防災訓練へ参加しています。

○入団条件は?
市内に居住、勤務または通学し、18歳以上の心身ともに健康な方であれば、どなたでも入団することができます。

現在、消防団員数は年々減少傾向にあります。生まれたまち、住み慣れたまちの防災活動を行ってみませんか。
詳しくは、消防局警防課消防団係にお問い合わせください。
【電話】22-0125

▼具体的な活動を紹介!
3月4日(月)、入来小学校で行われた消防演習に参加し、実際に火災が発生した想定で訓練を行いました。逃げ遅れ者の救出や一斉放水を行い、演習終了後には、児童による消火器の取り扱い訓練もあり、火災発生時にいち早く対応できるよう、地域一体となって防災意識を高めました。

○「市民の安全を守るために」
これを第一に考えながら活動する消防士たち。
チームとして活動する消防士は、日頃から、チーム・地域の連携や「次を考える行動」を意識することで、災害現場においてのチームワークや効率化を図っているそうです。
各地域の消防署や消防車両、訓練などの見学や防災研修センターの利用は、どなたでもできます。「地域に根付いた消防」を感じてみませんか

問合先:消防局代表
【電話】22-0119

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