◎生きていく上で欠かすことができない「食」を未来につなぐ、私たちのまちの新規就農者や農業後継者などを紹介します。
※市ホームページ(新規就農)はこちら(本紙PDF版11ページ参照)
松元 孝介さん(39)霧島出身、霧島在住。
就農1年目。松元畜産代表。
営農類型:生産牛
営農規模:親牛23頭・子牛13頭
実家が畜産農家で、子どもの頃から牛が身近にいた松元孝介さん(39)は「就農するとか、跡を継ぐということは全く考えていなかった」と話します。建材店や道の駅で働きましたが、30歳で知人から紹介されたJAあいらに転職。中央肥育センターでの業務に「もともと牛の扱いには慣れていたので、仕事には全く抵抗がなかった」と笑顔を見せる松元さんは、世話を続けるうちに牛のことがどんどん好きになっていきました。
JAに勤めながら家業の手伝いをしていましたが、牛の増頭が進んできたため家業に力を入れることを決意。父親から事業を継承し令和5年、就農と同時にさらなる規模拡大に向け牛舎を増築しました。「仕事は大変ですが、息子たちの手伝いもあり助かっています。物価高騰や子牛価格の下落など厳しい経営状況が続きますが、仕事終わりに牛たちを眺めながらビールを飲むのが至福の時間。もっと牛を増やしていきたいです」
■新規就農を後押しする、新規就農者育成総合対策事業
独立した経営者として新たに農業を始めるには当面の生活費だけでなく、農地や資機材を準備するための資金が必要です。松元さんの独立を後押ししたのが、新規就農者育成総合対策事業です。「自己資金だけでは牛舎を建てるのは困難。補助制度があって助かりました。他にもさまざまな支援があるので、新規就農を考えている人は、まずは市の担当者に相談してみては」
問合せ:農政畜産課
【電話】64-0882
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