動物ふぁいる No.70 生き物ずかん

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■かごしま水族館『イシダイ』
イシダイは「タイ」と名の付く魚ですが、マダイの仲間ではありません。日本では、北海道以南や南シナ海の沿岸に生息し、錦江湾でもよく見られます。幼魚の時は砂地の浅瀬や防波堤などでもよく見られ、成長すると60cmを超える大きさになり、岩の隙間を好みます。
4～7月ごろに産まれる稚魚は、動物プランクトンを食べながら育ちます。幼魚の時は7本の太い横しま模様がくっきり見えることから、英名で「Striped beakfish(しまの、くちばしがある魚)」と呼ばれます。大きくなると海底に生活の場を移し、クチバシのような強い歯を持つことから、甲殻類のほか貝類、ウニやサザエなどの硬い殻も割って食べることができるようになります。
堂々とした姿から磯の王者と呼ばれ、引きの強さから磯釣りで人気があり、熱狂的なファンも多いです。当館では4階の錦江湾水槽で展示していますので、たくましい顔つきで力強く泳ぐ様子を、ぜひ観察してみてください。

問合せ：かごしま水族館
【電話】226-2233【FAX】223-7692