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自治体の皆さまへ

みんなでつくる認知症フレンドリーなまち(3)

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三重県四日市市

■企業の皆さんも見守っています「四日市市見守り等活動に関する協定」
本市では孤立死を未然に防止するとともに、高齢者・障害者・児童虐待などで支援が必要な人、認知症や知的障害により外出中に道に迷った人などを早期に発見するため、地域住民の自宅を訪問したり外交活動を行ったりする機会が多い事業者、多数の市民が利用する窓口がある事業者などと見守りに関する協定を締結し、見守り、安否確認体制の充実に努めています。
今回は、「おもいやりレジ」を展開するマックスバリュ東海(株)さんにお話を伺いました。「おもいやりレジ」は、認知症の人だけでなく、子ども連れの家族、妊娠している人など、サポートが必要な人のために設置している、焦らずゆっくり会計ができるレジです。

●マックスバリュ東海(株) 藤本友也(ともや)さん
現在、マックスバリュ東海では三重県全店で「おもいやりレジ」を導入しています。導入する際、正しい知識や現状を知った上で対応することが必要だと考え、店舗責任者をはじめ、接客担当を中心に認知症サポーター養成講座を導入に先駆けて受講することにしました。
以前店長をしていた店舗で、常連のご高齢の方がしばらくお見掛けしなくなった後、お亡くなりになったこと、そして認知症であったことを知り、地域の皆様と連携することでもっと何かできたのではと悔しい思いをしたことがあります。他の店舗においても、今まで認知症のお客様がいらっしゃっても自分なりにサポートするしかなかったため、具体的な事例や応対方法を指導いただく講座は大変好評です。
これからも地域とのつながりを大切にしながら、安心してお買い物ができる場所を目指していきたいと考えています。

●マックスバリュ笹川店 店長の加藤聡さん、菅久美(すがひさみ)さん
認知症サポーター養成講座を受講して、「できることを奪ってしまわないこと」、「本人の自尊心を傷つけないこと」が大切と学びました。これまでは、何でも先回りしてお手伝いしていましたが、今は「お手伝いしてもいいですか」と一声かけるようにしています。

▽認知症サポーター養成講座とは
認知症の正しい知識や認知症の人への接し方などを学び、自分のできる範囲で認知症の人と家族をサポートする「認知症サポーター」。養成講座を受講した人にオレンジリングを配布します。
開催日程などは、市ホームページ(【HPID】1001000003685)をご覧ください。

■いつまでも住み慣れた地域で暮らしていけるように
▽認知症カフェ
【HPID】1495174760244
認知症の人や家族、地域住民、専門職など誰もが気軽に集い、交流できる場です。同じ立場で語り合い、悩みを共有するなどつながり合うことができます。

▽レイの会(若年性認知症者の会)
三重県内の若年性認知症当事者が集まり、若年性認知症カフェやさまざまなイベントの企画・運営・参加をしながら活動しています。
偶数月:第4土曜日(うのもりクリニック)
奇数月:第3金曜日(ステップ四日市)

問合せ:同会事務局 デイハウス沙羅
【電話】382-8490

▽認知症の人と家族の会
家族が励まし合って、助け合い「認知症があっても安心して暮らせる社会」を目指す会です。全国47都道府県に支部があり、本市では、家族のつどい(偶数月の金曜日)、若年性認知症のつどい[日曜日(年数回)]、在宅介護終了者OBのつどい(奇数月の第4金曜日)を開催しています。

問合せ:
三重県認知症コールセンター【電話】059-235-4165
同会 三重県支部【電話】059-227-8787
(水曜日を除く平日10:00~18:00、祝日・年末年始は除く)

▽認知症地域支援推進員
認知症の人が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられるよう、医療や介護の関係機関と調整します。また認知症に関する普及啓発や認知症の人の本人発信、社会参加に向けての仕組みづくりを支援しています(各地域包括支援センターなどに配置)。

▽地域で支えるボランティア!認知症フレンズ
認知症フレンズ 西川和子さん

認知症フレンズは、認知症サポーターから一歩踏み出し、認知症の人や家族と支え合いながら、仲間や友達のように一緒に歩むパートナーです。
いつか自分自身が認知症になるかもしれないと思い、知識を得るために認知症サポーター養成講座を受講しました。現在は、認知症カフェの運営を手伝っています。認知症カフェという名ではありますが、私が手伝っているカフェでは認知症の人だけでなく、いろいろな人が参加していて、布で花などを作る手仕事をしたり、故郷の話をしたり、薬剤師からスキンケアの話を聞いたりと楽しく過ごす場となっています。私自身楽しんで参加しています。ぜひ気軽にお近くのカフェに参加してください。

■認知症フレンドリー宣言
本市では、認知症があっても、なくても、誰もが暮らしやすい認知症フレンドリーなまちの実現に向けて、オールよっかいちで取り組みます。
また、市職員も理解を深められるよう、職員向けの認知症サポーター養成講座を実施したり、認知症カフェの開催を計画したりしています。

認知症の人と家族への支援は、本紙掲載の二次元コードから

この特集についてのお問い合わせ・ご意見は:高齢福祉課
【電話】354-8170【FAX】354-8280

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