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特集 乳がん 命を守るのは、あなた自身です(3)

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京都府久御山町

▼数字で見る乳がん
乳がんは他のがんと違い、発症後の生存率や罹患年齢、発見率が異なる病気です。乳がんの特徴を知り、早期発見につなげましょう。

▽早期発見で95パーセントが治る病気です
「体調が悪くなる」といった初期症状もほとんどなく、気付かないまま進行していくのが乳がんです。しかし、早期発見できた乳がんは、約95パーセントが治るとされています。

乳がんの10年生存率(1990年治療開始)(一社)日本乳癌学会より

・Tis:乳管内にとどまるがん、非浸潤がん(超早期)
・0期:画像診断などで異常な所見やしこりをみとめないもの
・I期:2センチメートル以下のしこりでリンパ節の転移がないと思われるもの
・II期:程度の軽いリンパ節転移があるか、しこりが大きくてもリンパ節転移がないもの(2.A、2.Bにわけられる)
・III期:皮膚などへの浸潤のあるしこりがあるか、著しいリンパ節転移があるもの(3.A、3.B、3.Cに分けられる)
・IV期:しこりの大きさを問わず、他の臓器に転移がみとめられるもの

▽女性の9人に1人が乳がんに
毎年約97,000人がかかり、年間約15,000人がその乳がんで亡くなっています。
今後、日本の女性の9人に1人が乳がんになると予測されており、決して他人事ではありません。
罹患者数も死亡者数も毎年増加傾向にあります。

▽罹患者数は1980年から約6.7倍に
1980年14,447人→2019年97,142人


・乳がん罹患者数(推移) 国立がんセンターがん対策情報センターより
・死亡者数 人口動態統計より

▽マンモグラフィ検査の感度は約80パーセント
マンモグラフィ検査は、視触診だけでは発見できない「しこり」や、石灰化のある小さな乳がんを発見することができます。また、乳がん以外に乳房の良性疾患なども発見することもできます。
乳がん検査は、視触診だけではなく、マンモグラフィ検査、エコー検査を組み合わせることで、発見率が上昇します。

▽乳がんのできる場所は外側の上部が約50パーセント
乳首を中心に乳房を4つに分けると、1番多いのは乳房の外側の上部で、約半数を占めます。その次に、内側の上、外側の下、内側の下、乳首付近となります。

全体に及ぶもの4パーセント

(公財)日本対がん協会より

▽乳がん患者全体の1パーセントは男性です
乳がんは女性に多い病気ですが、男性の乳房に発症することもあり、乳がん患者全体の約1パーセントを男性が占めます。男性の1,000人に1人が乳がんに罹患する可能性があります。
あらゆる年代の男性に発症しますが、発症者が多いのは60~70代です。

▽40歳前後から急上昇

年齢階級別罹患率(2019年)

国立がん研究センターがん対策情報センターより

日本の女性の乳がん罹患者数は、20代後半から上昇し始め、40歳前後で急激に上昇していきます。罹患者数は高齢になっても、それほど減らないのも特徴です。
70代・80代になっても40代・50代と同じくらいの人が乳がんになっています。

《もし、「がん」と診断されたら》
・がんと聞いて頭が真っ白
・誰かに話を聞いてもらいたい
・治療費が払えるか不安
・妻ががんと診断されたがどう接していいかわからない

京都府がん総合相談支援センターでは、保健師や看護師、がん経験者ががんに関する相談を受けています。電話相談、対面での相談どちらも可能です。

京都府がん総合相談支援センター
【電話】0120-078-394
午前9時〜正午、午後1時〜4時(土・日・祝日を除く)

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