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3セク3社決算報告 各社早期回復を目指しさらなる努力

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京都府綾部市

市内の第3セクター3社がこのほど、定時株主総会を開催しました。昨期の事業や決算を報告し、今期の事業計画などを決定。昨期も前期に引き続き、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の影響や物価高騰などで、各社いずれも厳しい経営となりました。創意工夫を凝らし安定経営を目指します。

■13期連続黒字を確保『エフエムあやべ―76.3FM』
コミュニティラジオ局「FMいかる」を運営するエフエムあやべ(井関悟社長)。6月19日に定時株主総会を開催し、経常利益160万円、純利益40万円で13期連続の黒字を報告しました。
昨期は、コロナ第8波が収束に向かい始めたころから、イベントの司会や音響業務の依頼が復調。独自事業として「市歌を歌うプロジェクト」やトルコ・シリア地震への義援金への呼び掛けなどを行いました。
また、親局送信所に非常用ガスエンジン発電機を導入。災害等に電力供給が止まっても放送が中断しないように、耐災害性の強化を図りました。
今期は、サイマル放送や映像事業を強化。さらに、市民参加や地域活性化につながる番組づくりに積極的に取り組みます。

■丁寧な接客で会員数が増加『水夢―あやべ健康プラザ』
青野町のあやべ健康プラザを運営する水夢(山本雄史社長)は5月25日、定時株主総会を開催。エネルギー価格の高騰や突発的な修繕などが影響し、純損失592万円で、3期連続の赤字決算となりました。
昨期は、新規会員獲得のため『入会金ゼロ円キャンペーン』『ファミリー会員の創設』『企業の社員向けの広告』―などを実施。さらに、指導状況チェックを委託して、第3者評価を取り入れるなど、安全・安心な健康プラザづくりに努めました。その結果、会員数は1443人となり、前年から132人増加。また5〜7月には、市内小学校2校のプール授業を実施しました。休館日を利用して学校と連携する事業は、全国に先駆けて行ったものです。
今期は『特典付き会員紹介の促進』『近隣企業の従業員への測定会実施』『スタジオプログラムの充実』―などを行い、より一層地域に親しまれる施設運営に努めます。

■コロナのあおり受け経営悪化『緑土―あやべ温泉』
睦寄町のあやべ温泉などを運営する緑土(永井晃社長)は6月12日、定時株主総会を開催しました。昨期はコロナ禍に加え、燃料や原材料価格が高騰。戦略的な経営ができない1年でした。
また、前期まで続いていたコロナ関連の国・府による補助が終了。市から、コロナ禍の影響緩和と原材料の高騰補てんとして、総額1737万円の支援を受けるものの、純損失753万円となりました。
今期は経営改善のため、宿泊と宴会営業の終了やレストランのセルフサービス化などで、経費を削減。一方、人気のアウトドア部門の集客に努め、収益率を向上させます。厳しい経営環境が続きますが、社会情勢の変化を見極め、新たなニーズに対応した取り組みを進めます。

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