■『おとこは仕事、おんなは家庭』意識の解消を!
週末の午後、スーパーマーケットでメモを見ながら一週間分の食材を買い物かごに入れていきます。連れ合いが入院して生活のスタイルが大きく変わりました。とりわけ平日の朝は大忙しです。朝食の準備に始まり、洗濯や風呂掃除、愛犬の世話、そして、週末は掃除機を動かしながら一週間のレシピを考えてスーパーマーケットへ…。自分が体験することで『あたりまえ』だと思っていたことが、実はそうではないことに気付かされました。同時に家事の楽しさや面白さを知ることもできました。
さて、男女共同参画社会の実現を目指して、国をはじめ地方自治体や関係機関、団体などがさまざまな施策を推進していますが、ジェンダーギャップ(男女格差)はいまだに解消されていません。世界経済フォーラムという団体が発表した世界の男女格差ランキングでは、日本は格差が大きいことから驚くほど順位が低く、格差解消にはほど遠い状況です。市が作成した『あなたとわたしのきらめきプランV』においては、家事労働における女性と男性の従事時間に大きな開きがあって、女性の負担が過重であることが浮き彫りになっています。私たちが暮らすこの社会には『おとこは仕事、おんなは家庭』という固定的な性別役割分担意識が根強く残っています。
ジェンダーギャップの解消というと、自分には何もできないとあきらめてしまう人もいるかもしれませんが、私たちにもできることがあるはずです。まずは家庭のなかで、自分にできそうなことにチャレンジしてみましょう。新しい世界が見えてくるかもしれません。一歩踏み出してみましょう。
※このコーナーは、隔月のシリーズで掲載しています。これを手がかりに、家庭で人権・同和問題について話し合ってみましょう。
問合先:生涯学習課人権・同和教育係
【電話】23-3186
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