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8月は同和問題啓発強調月間です

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佐賀県小城市

佐賀県では、同和問題についての正しい理解と認識を深め、早期解決を図ることを目的に、毎年8月を「同和問題啓発強調月間」と定め、さまざまな啓発活動を実施しています。この機会に、同和問題について考えてみましょう。

■同和問題とは
かつて日本の歴史の過程の中で生み出された差別が、いまだに現代社会に残っているという問題です。特定の地域の出身であることや、そこに住んでいるということを理由に、結婚に反対されたり、就職や日常生活の中で差別を受けたりする日本固有の重大な人権問題です。
同和問題を解決するには、一人一人を尊び、個性を大切にし、社会を豊かにする学びが大切です。
法の下の平等に基づき、社会の中にある不合理な差別をなくし、人権尊重の精神を日常生活の中で活かしていくことが必要です。

■同和問題はそっとしていても、自然になくなりません
「同和問題は、そっとしておけば、自然になくなる」という言葉を聞くことがあります。本当にそうでしょうか。
人々の差別意識が解消されずに残っていれば、差別そのものがなくなることはありません。また、インターネット上では、部落差別に関する悪質な書き込みなどが拡散しています。同和問題を正しく知らないと、誤った情報などに対して正しい判断ができず、新たな差別を生むことにつながりかねません。
私たちは、間違った情報を信じず、不確実な情報を安易に拡散しないことが求められます。「そっとしておく」ことでは差別はなくなりません。市では今後も、講演会やセミナーを開催するなどして同和問題をはじめとするあらゆる人権問題の啓発活動を進めていきます。

■佐賀県では、「全ての佐賀県民が一人一人の人権を共に認め合い、支え合う社会づくりを進める条例」を制定しました
近年、情報化などの進展に伴って、同和問題をはじめとする不当な差別など人権に関する問題は、複雑多様化しています。特にインターネットの普及によって、不当な差別やいじめ、プライバシーの侵害、誹謗中傷などが増加し、それらの問題への対応が大きな課題となっています。
このようなことから、佐賀県では令和5年3月13日に、全ての県民が一人一人の人権を認め合い、支え合う社会づくりを進め、人権が尊重されるやさしい社会の実現を目指し、たゆまぬ努力を続けていくことを目的として、「全ての佐賀県民が一人一人の人権を共に認め合い、支え合う社会づくりを進める条例」を制定しました。
この条例の特徴として、不当な差別、いじめ、誹謗中傷など「してはならない行為」や、人権侵害の被害にあわれた人に寄り添う相談体制の整備、インターネット上の誹謗中傷などに対応するためプロバイダーなどに対し削除要請を行うことなどを規定しています。
人権侵害は決して許されるものではありません。市民の皆さんがさまざまな人権問題を自分のこととして考え、自ら行動していくことが大切です。この条例をきっかけに、人権が尊重される社会の実現を目指していきましょう。

◆意識調査 同和問題についてどう考えていますか?

令和2年度人権・同和問題に関する市民意識調査報告書より

「あまりさわがずに、そっとしておく」との回答が28%となっています。自分自身もまた周囲の人たちも何も知らないままでは、解決に向けた判断や行動を誤ってしまうことになります。「そっとしておけば、なくなる」という考え方では、決して同和問題はなくなりません。
同和問題についての正しい理解と認識を深めていくことが必要です。

◆小城市人権・同和問題を考える講演会
市では、同和問題啓発強調月間にあわせ「小城市人権・同和問題を考える講演会」を開催します。
同和問題は、自分とは関係ないと思わず、私たち自身の問題ととらえ、人権について考える良い機会です。ぜひご参加ください。
演題:インターネットと部落差別
講師:松村元樹(まつむらもとき)さん
日時:8月2日(水) 14時~15時45分(13時30分開場)
場所:ドゥイング三日月
入場料:無料
※手話通訳・要約筆記あり

◆心にひびけ!! 映画会
市内2会場で、映画会を開催します。人権は難しいものだと思われがちですが、私たち自身にも人権があり、日常生活の中にある身近なものだと気づくことで、私たち自身の生き方を見つめるきっかけにしてほしいと考えています。
上映作品:「僕が君の耳になる」
テーマ:障がい者の人権
入場料:無料

問合せ:人権・同和対策室(西館1階)〔担当:本村・森永〕
【電話】37・6136

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