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自治体の皆さまへ

【特集】地域で支える教育(1)

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兵庫県三田市

子どもが学校や家族以外の大人と関わる機会が減り、地域内でのつながりが希薄化していると言われる昨今。教育や子育ての現場に、地域の力を取り入れようという取り組みが進められています。
今号では三田市で行われている(1)さんだ学校支援ボランティア、(2)さんだ放課後子ども教室、(3)部活動の地域移行の制度を紹介します。皆さんも地域の宝である子どもを守り育てる取り組みに、参加してみませんか。

(1)学校支援ボランティア
未来を担う子どもたちの成長を支え、いきいきとした地域づくりを実現するため、地域住民が学校の教育活動や環境整備を支援する取り組みです。
活動内容は多岐にわたり、「できる人が」「できる時に」「できることで」支援します。「子どもと接するのが好き」「時間がある」「趣味や特技がある」など、小さなきっかけが、子どものための活動につながります。
■期待できる効果
▽子ども
・学びが深まる
・思いやりや感謝が育まれる
・地域の一員としての自覚が芽生える
▽学校
・学習の質が向上する
・子どもと向き合う時間を確保できる
▽地域・住民
・生きがいや自己実現につながる
・地域への愛着が芽生える・地域が活性化する
環境支援:学校活動により良い環境を整える除草、花壇・菜園管理、図書・備品整理、登下校の見守り、安全パトロール など
教育活動支援:授業や学校活動を支援する教科指導補助、体験学習、クラブ・部活動指導、校外学習引率、職場体験受け入れ など

市HP(さんだ学校支援ボランティア)の2次元コードは本紙4ページをご覧ください。

■地域の人たち
▽インタビュー 細谷三男(ほそたにみつお)さん=高次(たかすぎ)=
◎子どもを見守り子どもに見守られて毎日元気をもらえる
三輪小学校区で、登校の見守りボランティアを行っています。なかなか担い手がおらずお願いされ、やりがいを感じて続けるうち12年が経ちました。今では制服を着ていなくても「見守りのおっちゃん」と声を掛けてもらえるようになったのがうれしいです。数日参加できなかった私に、毎朝会っていた子どもが「大丈夫?体調悪いの?」と心配してくれた時、その気遣いと優しさに喜びを感じるとともに、私も見守られていることに気付きました。自分の生きがいのためにも、子どもの安全・安心を守る活動を、これからも続けたいです。

▽インタビュー 西中村利笑子(にしなかむらりえこ)さん=西相野(にしあいの)=
◎自分のために始めた掃除が子どもたちのために
藍小学校前にあるバス停周辺の掃除をほぼ毎日、20年以上続けています。きっかけは一緒に通勤していた夫を亡くし、さみしさに負けないよう「今日も頑張ろう」と一日の決意をするため始めたことでした。目立たないよう早朝に掃除していましたが、このことを知った友人から「立派なことだから学校支援ボランティアとしてやってみたら」と勧められ登録しました。自分のための日課が、子どもたちのためのボランティアに変わりました。子どもが好きだったこともあり、やりがいと、目標を持って生きることの大切さを日々感じています。

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