文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集】地域で支える教育(2)

3/43

兵庫県三田市

■地域コーディネーター
▽地域コーディネーターとは
地域と学校をつなぐ調整役のことです。学校の依頼に応じて、地域にいる学校支援ボランティアと調整し、対応します。また、新しい人材の発掘や、地域と学校の思いを受け止め、意思伝達を円滑にする役割も担っています。
※詳しくは本紙5ページをご覧ください。

▽インタビュー 渡邊早智子(わたなべさちこ)さん=あかしあ台=
◎緑色の服の人たちは誰?
ボランティアとの出合いは、子どもの通学に付き添った時に見た、緑のジャンパーを着た人たちでした。気になって尋ねると、登下校の見守りを行っているとのこと。三田に引っ越して来て、そんな活動があると知って驚きました。「子どもを安心して通学できる環境がありがたい」「自分も地域の子どもを見守りたい」と思い、ボランティアを始めました。
◎コーディネーターの始まり
一緒に見守り活動をしていた当時の校長先生に頼まれたのがきっかけでした。初めは戸惑いましたが、気が付けば今年で活動15年目。たくさんの人との縁がつながりました。
◎地域は『人財』の宝庫
おしゃべりしていると「自分はこんな趣味があって」とか「あの人はこんな事が得意だよ」という話題がちらほら。皆さん自ら言わないものの、多様な特技を持つ『人財』が地域にちりばめられている気がします。新しいつながりを築き広げることがコーディネーターの役割であり、喜びでもあります。
◎みんなが気持ち良く
地域の力を子どもに届けるのがコーディネーターの役割。学校とボランティアの思いを受け止め、活動支援がスムーズに進むよう努めています。ボランティアの皆さんが気持ち良く活動できる仕組みを築くことも役割の1つ。いつも善意で協力してくれることを、慣れて当たり前と思ってはいけません。周りの人たちには、普段からボランティアの皆さんへの感謝の心を忘れず接してもらえるよう働きかけています。
◎地域コーディネーターとして
学校から依頼があれば、ボランティアの皆さんのお宅を1軒ずつお願いに伺います。直接顔を見てお話しし、内容を理解された上で、協力いただけるかどうかを決めてもらいます。実際に参加した人から「楽しかった」「自分も役に立ててうれしかった」と喜びの声を聞くと、コーディネーターとして力になれたと実感します。これからも1人1人との出会いを大切に、地域の子どもたちをわが子のように大事に、寄り添っていきたいです。

▽地域コーディネーターってどんな人?
◎あかしあ台小学校校長先生より
適材適所の人材を集め、スムーズに進めるだけでなく、1人1人が気持ちよく活動できるよう考えて配置されているところが渡邊さんのすごさです。子どもやボランティアの皆さんだけでなく、学校のことも気にかけてくださり、温かく人間味のある人柄に多くの人が集まるのだと感じています。子どもは地域の宝と言いますが、渡邊さんもまた地域の宝だと思い、いつも感謝しています。
◎ボランティアさんより 宇田康子(うだやすこ)さん=あかしあ台=
友人の渡邊さんに吹奏楽をやっていた話をしたことがきっかけで、音楽会の練習で楽器を教える『器楽(きがく)ボランティア』に誘われ、学校支援ボランティアを始めました。今では、ミシン・手縫い教室、見守り、行事の支援、給食配膳の補助など、さまざまな活動に参加しています。子どもたちとの交流から元気がもらえ、ボランティア同士のつながりもでき、とてもやりがいを感じています。気持ちよく活動できるのは、渡邊さんが学校とボランティア双方の思いを丁寧に聴き取り、調整してくださっているから。日頃から1人1人を大事に対話を重ね、細やかに動いてつながりを作り、地域を支えてくださっています。

問い合わせ:健やか育成課
【電話】559-5046【FAX】563-3611

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU