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自治体の皆さまへ

[特集]空き家バンクで、民家(いえ)を活かす(2)

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兵庫県佐用町

◆(空き家を買う)佐用は子育てに最適な町
◇平福の空き家を購入し、パン屋を開店
マリニ ロベルト ヒデオ・梓 夫妻

田舎暮らしとパン屋を開きたい夢があって移住先を探していたところ、佐用町の空き家バンクのホームページから今の物件を見つけました。
移住するには、物件も大切ですが、一番ベースにしていたのは子育ての環境。その点、佐用町は空気がきれいでのどかなので、申し分なかったです。また、行政の子育て支援が他の自治体より充実していたことも決め手の一つになりました。実際に住んでみると、地元の平福地域のみなさんもとても良くしてくれて、移住して良かったと思っています。
夢の一つであったパン屋も開店することができました。まだまだ勉強中ですが、自家製の天然酵母にこだわってパンを作っています。平福に住み、お店を出してみて、もっと平福の町全体がにぎわってくれればと思っているので、私たちも少しでも何かお手伝いになれるようにがんばっていきます。

子どもがのびのびと成長できる環境に満足しています
自家製の天然酵母でパンを作っています

◆(空き家を売る)『終活の一環』となった
◇空き家となった家を売却
長田 浩二さん

定年まで教師として佐用町の多くの子どもたちと関わってきました。妻の実家が神戸で、親の介護もあったので、定年後は移住する計画をしていました。
家を手放すにあたり、空き家バンクの存在を知り、役場に相談しました。相談してわかったことなのですが、土地の売買には複雑な手続きが必要でした。しかし、行政が運営する空き家バンクなので、安心してお任せすることができました。売れなければどうしようかと思っていましたが、役場の協力もあって、登録後すぐに買い手が見つかりました。
次に住む人たちに気持ちよく住んでもらおうと、神戸に移住してから空き家バンクに登録するまでの半年は、月に数回佐用に帰り、家の片付けや掃除をする日々でした。今思えば、長く住んでいた家の片付けをすることが『終活の一環』となりました。
私が大切にしてきた家を、次の家主さんにも大事にしてもらえたらうれしいですね。

◆(移住を勧める)地域と移住者をつなげる
◇移住希望者に空き家物件を紹介
合同会社 佐用鹿青年部 山本 敏弘さん

今まで佐用町の魅力を町外にPR する活動をしていましたが、これからは町内のために何かをしたいと思い、商工会の有志で、空き家物件を紹介する「佐用にきてーな」を始めました。今では、年間約60組の移住を希望する人に物件を紹介しています。
移住を考えている人は「田舎でゆっくりしたい」と思う人が多いんですが、実際の田舎は、良くも悪くも都会より人付き合いが多いんですよね。でも、移住してもらうからには、地域の人とも仲良くしてもらいたいと思っているので、そこはちゃんと事実を話します。そういった『地域と移住者のコーディネーター』ということも意識しています。
これからは、移住してきた人が、私たちに代わって佐用の魅力を移住希望者に伝えていってもらえるような活動につながっていけばと思っています。

・佐用町定住・観光促進のための滞在型体験事業「佐用にきてーな」
佐用町で″田舎暮らし″を考えている人に、無料で田舎を体験してもらえるプランを用意しています。親族や知人など、佐用に移住を考えている人に紹介してください。

◆(空き家の魅力を発信)動画で佐用の魅力を発信
地域おこし協力隊 定住促進コーディネーター 友藤 祐平さん

地域おこし協力隊の定住促進コーディネーターとして、主に移住を希望する人に空き家バンクに登録された物件を案内しています。また、前職での動画制作の経験を活かして、空き家物件や制度を動画で紹介し、移住情報を発信する活動もしています。
9か月前に佐用町に来たときは、見知らぬ土地で不安だらけでしたが、実際に住んでみると、出会う人みなさんが温かく迎え入れてくださり、充実した生活を送れています。この「人の温かさ」が、佐用町の一番の魅力だと実感しています。
今後は、みなさんに温かく受け入れていただいた恩返しに、空き家の紹介を含めて佐用町の魅力を動画で発信していきたいと思っています。

・空き家物件や移住情報を発信するYouTubeチャンネルを開設しました
『らくやで!佐用』

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