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特集 広報担当の青春日記2023夏 #がんばれ多可町っ子(3)

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兵庫県多可町

■多可町っ子ファイル5 嫌でも前に進む #ありがとう #恩返し #のびしろ
◆金川和楽(わらく)さん(社高校3年生)
加美中学校出身。社高校体育科で陸上部に所属。ハンマー投げで、令和5年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に出場。

▽苦しさを乗り越えて
「まだまだのびしろがある。」
社高校3年生の金川和楽さんは、中学から続けた陸上部で、今年の夏、全国高校総体に出場しました。
種目は、ハンマー投げ。
初めてであり、最後のインターハイを前に、金川さんは冷静に自分を見つめていました。
「去年の夏からの1年間は、一言で言えば苦しい1年でした。けがもあって、インターハイを目指す気持ちはあったけど、正直行けるとは思ってませんでした。」
そんな中で県予選、近畿予選を勝ち上がり、夢を掴みました。
「僕には、トップの人たちみたいに守らないといけない地位もないし、チャレンジャーとして一番上を狙えるようにがんばりたい。」
のしかかるのは、社高校陸上部としての責任。
「社の投てき競技者としての責任感ですね。これまで繋いできた全国大会出場という歴史を途切れさせたらだめだと。高校の名前を消したくない、という思いでした。」

▽自分を知った全国
3年間の高校陸上の集大成として挑んだ全国の舞台。金川さんは予選落ちという結果でした。
「楽しむこと第一で挑みました。結果は全然納得いくものではなくて、悔しいっていう思いが一番強いです。自分の弱さというか、全国で闘ったらこんなもんか、っていう悔しさ。でもその分得るものも多かったです。」
北海道には、ずっと支えてきたお母さんも駆けつけました。
「インターハイ出場が決まったとき、お母さん泣いてました。
全国で結果を残せなくて、あんまり恩返しができなかったけど、この先大学で恩返しをしたいと思います。」
高校陸上を終え、次に目指すのは大学です。
「社高校の陸上部に入って、高校ってすごいな、て感じてから3年。先生は一人一人にしっかり向き合ってくれて、いい環境に恵まれました。投てき競技って楽しいんだということを伝えて、社高校の投てきというものを、繋いでいく存在になりたかった。」
嫌でも前に進まないといけない時期がある。そこを乗り越えた先にあったのは、「陸上が好き」という結果でした。

■多可町っ子ファイル6 飛ぶしかない #悔しさ #高校陸上 #切り替える
◆藤本謙伸(けんしん)さん(社高校3年生)
加美中学校出身。社高校体育科で陸上部に所属。三段跳びで、令和4年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)5位、2022年U18陸上大会優勝などの記録を打ち出す。

▽順風満帆からの故障
「2年生までは順風満帆でした。」
社高校3年生の藤本謙伸さんは、今年の夏、全国をかけた県予選で足を故障しました。
「今まで経験したことのないケガでした。最初はそんなに大きなケガだと思っていなかったんですけど、結局近畿大会まで傷みが続いて、焦りと心配しかなかった。」
インターハイ出場の夢が絶たれ、この先どうなるのかという不安だけが藤本さんにのし掛かりました。
「目指していたゴールがなくなって、かなり辛かった。でも、先生が切り替えろって言って背中を押してくれて。社高校の先生達がいてくださって、強くなれた。今の自分がいます。」

▽悔しさを忘れない
藤本さんは、9月にケガからの復帰後初めての大会に挑みました。
「久々の試合で、緊張して自分の動きが全然できなかった。悔しかったです。」
藤本さんの高校陸上は幕を閉じたが、陸上人生は終わらない。
「大学でも続けるので、根気強く、あきらめずにがんばります。身体をいちから作り直して、基礎をしっかりやっていきたい。将来的には、日本代表として試合に出れる選手になりたい。」
悔しさをにじませながら、それでも言葉を絞り出してくれて、ありがとう。

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