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自治体の皆さまへ

SDGs それなら できるを ぐんぐん そだてよう 1人から2人、2人から3人へ (3)

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兵庫県多可町

■多可町SDGs登録制度
「クリアグリーンTAKA」では、個人、事業所を問わず、多可町でSDGsに取り組む人たちが参加し、交流・学びを通して、新しい取り組みや事業などが自立的に生まれていくことを目指します。
現在登録されている事業所・個人の皆さんを紹介します。

01 特定非営利活動法人 cambio
事業内容:
・有害駆除動物の利活用
・無添加ペットフード化事業拡大
・障がい者の雇用・収入の向上実施

02 多可町立杉原紙研究所
事業内容:
・和紙の製造・販売

03 株式会社木原木材店
事業内容:
・兵庫県産(多可町産材)木材の安定調達
・森林サービス産業需要開拓
・木育プロジェクトへの参加推進

04 特定非営利活動法人 北播磨ラベンダー
事業内容:
・都市・農村交流促進事業
・地域活性化事業
・交流施設管理・運営事業

05 小円織物有限会社
事業内容:
・播州織の製造・販売
・廃棄物を製品化(着火剤)する取り組み

06 多可町商工会
事業内容:
・経営改善普及事業、地域総合振興事業

07 フロンティア株式会社
事業内容:
・寝具インテリア用品卸
・布団リサイクル事業
・福祉事業所業務委託

08 山本和樹さん
・無農薬野菜農家の販促応援
・近隣1人暮らし高齢者への声かけ
・買い物時マイバックの活用
・電灯をこまめに消す

09 足立織物株式会社
事業内容:
・防災用品製造卸販売(非常用圧縮毛布・非常用衛生用品・その他防災用品)
・繊維製品製造販売
・真空パッキング加工

10 ハンキュウ
事業内容:
・空き家整理・遺品整理・不用品片付け
・草刈り・庭・前栽の剪定
・プチ解体・その他困りごとのお手伝い

11 ちょいボラグループ やちよお助け隊
事業内容:
・八千代区内の高齢者世帯の日常困りごと支援(外出支援、日常生活支援)

01 大手じゃできない、うちだからできること 特定非営利活動法人 cambio
「獲った命をどう生かすか。」
特定非営利活動法人cambioでは、8年前から鹿肉を使ったペットフードの製造販売を行っています。
「現在は、年間約400頭が運ばれてきます。」
これまで、捕獲した鹿はゴミとして焼却されるか、山に埋めるなどの処分しかありませんでしたが、そこに視点を向け、資源として有効活用する方法を生み出しました。
狩猟で捕獲した鹿を猟師が持ち込む。その肉を解体し、添加物ゼロの安心安全なペットフードに加工する。その作業を行うのは、いわゆる障がいのある人たち。
cambioの代表取締役後藤高広さんは、2年かけて就労継続支援について学び、B型事業所を立ち上げました。
「障がいを持った人たちが、自分の病気を隠さずに働ける場所。仲間と働く中で、もっとがんばろう!と良い意味で競い合う。働く側も雇用する側も歩み寄りながら、ここがないと困るっていう会社にならないといけない。」
獣害対策、鹿肉の有効活用、処理経費削減、雇用の創出など、cambioの事業は多方面からSDGsに繋がっています。
「SDGsはよその国で起きていることではないと伝えたい。」
最近では、鹿革の活用などにも力を入れています。
「一過性のもので終わりたくない。従業員の生活がかかっているから。持続可能な会社であるために、売り続けなければいけない。

02 伝統工芸を守る=特別じゃないSDGs 多可町立杉原紙研究所
「今までもこれからも、無駄のない産業です。」
多可町が誇る伝統工芸品・杉原紙。
多可町産の楮と、きれいな水から生まれる手漉き和紙は、人の手で一枚一枚丁寧に作られています
「特別なことはしていないけど、捨てるものもなく、端切れなども再生して利用しています。」
最近は、紙そのものを使う人が減っている中で、価値観も少しずつ変わりつつあります。
「普通の紙とは違う、特別感を目で見て、手で触れて感じてほしい。これからは、より存在意義、価値観を大切にして、モノを大切に、丁寧に使うということを知ってもらうことでSDGsに貢献していきたい。」
伝統を守りつつ、新しいことにいかに挑戦できるかも、持続可能な杉原紙の課題でもあります。
「他の企業から生まれる廃棄物を、生かした紙づくりができればおもしろい。できない、ではなく、どんどんチャレンジしたい。」

03 50年後も生き残る木材店を作る 株式会社木原木材店
「この会社変わってるなって思われていいんです。」
木原木材店は、創業から60年以上、地域密着型土木用木材加工センターとして間伐材を利用した資源の活用に力を入れてきました。
「『丸』しかできないから生き残ってるんです。」
代表取締役の木原浩則さんは、土木用の杭を扱っていた実績をもとに、丸材の加工に特化した技術を求め続け、会社の存在価値を生み出してきました。
最近では、土木用木材だけでなく、円柱材(丸棒材)の特徴を生かした『遊びの木材』としての需要も多く、関西圏のアスレチック施設などで利用されたり、キャンプ場やグランピング施設などへの供給も増えています。
「SDGsに繋がる取り組みとして、地域人材の雇用や地域資源の活用による地域の活性化などに積極的に取り組んでいます。
また『木育』にも力を入れていて、県内のイベントなどへも参加する機会が増えました。」
木材の世界は暗くない-。
木原さんは安定した生産体制を構築するため、円柱材という独自ブランド化で付加価値を付け、販路の拡大を図っています。
「今の課題は、『生き残ること』。そのために、若手の育成が必要です。木材が好き、この会社じゃないとダメと思ってもらう人材と一緒に、100年続く持続可能な木材店を目指したいです。」

04 1つ1つ手作りで届ける安心・安全 特定非営利活動法人 北播磨ラベンダー
「ラベンダーパークのラベンダーは無農薬、化学製品不使用で作っています。」
パークの運営に携わるスタッフは大半が地元雇用で、その中でも高齢者の割合が高く、雇用はもちろん、生きがいの創出にも貢献しています。
「ラベンダーは咲き始めが一番良い精油になりますが、パーク内のラベンダーは観光用なので摘み取りの時期が遅めです。そのため、地域の皆さんに町内の遊休農地などを活用してラベンダーの栽培を行っていただき、買い取っています。」
精油とフローラルウォーターから作られるピローミストは大人気で、多い日には1回で700個の注文が来ることも。
「すべて人の手で行っていますので、注文が多いときは嬉しい悲鳴ですね。
お客様からの苦情もたくさんいただきますが、ありがたく受け取り、教訓にして改善していきたい。」
若手の人材不足や価格高騰など課題は山積みですが、前向きな姿勢で環境に優しい製品作りにこだわります。

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