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自治体の皆さまへ

人権一口メモ No.255

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兵庫県太子町

■私たちにできる配慮とは
本年度の住民学習会で活用していただく人権啓発映画「知りたいあなたのこと3きこえない人の生活・気持ち」を紹介します。この映画のテーマは、「聴覚に障がいのある方々に私たちができる配慮とは何か」です。
私たちは、「音のない世界」を一体どこまで想像できているのでしょうか。耳の聞こえない・聞こえにくい方々は、人知れず不安や困りごとを抱えながら生活を送っておられます。しかし、そのことは周囲から分かりにくいため、困っていてもなかなか伝わりません。この作品では、一人の難聴の方を中心に取材が行われています。聴覚障害への理解や普段の生活・職場などでの配慮などについて、作品を見ながら共に考えていく内容となっています。
日本では、「障害のあるなしに関わらず、誰もが能力を発揮できる社会に」というソーシャル・インクルージョンを基本理念の一つとする障害者施策を進めています。平成28年4月には、雇用分野に関して「改正障害者雇用促進法」が、雇用以外の分野に関して「障害者差別解消法」がそれぞれ施行され、障害者に対する「不当な差別的取扱いの禁止」と「合理的配慮の提供義務」が定められました。しかし、国連の障害者権利条約が求めているように、「障害者が障害による差別を受けることなく、好きな場所で暮らせる」ことを保障するには、まだまだ克服すべき課題が多い状況にあります。
全ての人が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生できる社会にするためには、障害のある人の人権に配慮した取組を行っていくことが重要です。太子町では、社会福祉課が中心となって、町職員が適切に対応していくための必要事項を定め、その取組を確実なものにするために、職員対応要領を策定し、推進しています。
この映画を通して、聴覚障害について正しく理解するとともに、私たちにどんな配慮ができるのか、考えていきたいですね。

問合せ:社会教育課

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