■聞こえない人はこんなことに困っています
聞こえない人は次のような場面で情報が入ってきません。聞こえないことが見た目では分からないため、周囲に認識されにくいです。
○道を歩いているとき
後ろから自転車や自動車などが近づいても気がつきません。
○みんなと話すとき
会話に参加できません。
○窓口などで
順番を持っているとき、名前を呼ばれても気がつきません。
○マスクをしている人とのやり取り
相手の表情や口元が隠れて、口話で内容を読み取ることができません。また、相手が今、話しているかどうかも分かりません。
■“手話”を学ぶ市民の方を取材しました
○市民インタビュー
牧野佳那(まきのかな)さん(山崎町)
市の手話奉仕員養成講座を修了した牧野佳那さん。小学生のとき、夏休みの子ども向けセミナーで手話に触れ、その頃から「大人になったら習ってみたい」と考えていました。
理美容師として働くかたわら、2年前から講座の受講を開始。相手の手話を読むことに慣れるため、テレビのニュースは手話通訳付きの番組を見たり、市内の手話サークルに入ってメンバーらと日常会話を手話でしたりするなど、学びの機会を増やしています。
「少しでも手話に興味があれば、サークルにも気軽に参加してほしい」と牧野さん。7月に手話技術の向上をめざす「レベルアップ講座」の受講を終えたばかりで、「勉強を続けて、いつかは手話通訳者になりたい」と話してくれました。
■覚えてみよう あいさつの手話
「まずはあいさつから覚えてみましょう。」
後藤良子(ごとうりょうこ)市設置手話通訳者
○おはよう
枕をとる動作
頭の横でこぶしを作り、下ろしたあと、おじぎをする
○こんにちは
時計の12時を示す
人差し指と中指をひたいに当てたあと、おじぎをする
○こんばんは
カーテンを閉めるイメージ
開いた両手を顔の前で交差させたあと、おじぎをする
○ありがとう
力士が懸賞金を受け取るしぐさが由来
手の甲をもう片方の小指の側面でポンと1回たたき、同時におじぎをする
○さようなら
手を顔の横で左右に振る
◆動画で楽しく学ぶ しーたん手話講座
市公式ユーチューブの「しーたん手話講座」では、寸劇などを交えて楽しく手話を教えています。
・動画はコチラ(二次元コードは本紙をご覧ください)
■手話を覚えたいときは
勉強会や手話を使ったゲームなどで気軽に交流できる「手話サークル」があるほか、5人以上のグループなら、市から無料で講師の派遣を受けることができます。また、毎年5月から半年間、日常会話が学べる「手話奉仕員養成講座」も実施しています。
◆市内の手話サークル
○ひとみ(宍粟防災センター)
問合せ:社会福祉協議会山崎支部
【電話】62-5530【FAX】62-1083
○ドーナツ(いちのぴあ)
問合せ:社会福祉協議会一宮支部
【電話】72-2211【FAX】72-8788
○なのはな(ライブリーちくさ)
問合せ:社会福祉協議会千種支部
【電話】76-3390【FAX】76-3649
◆講師派遣型「手話教室」
対象者:
(1)市内の地域団体、事業所など
(2)市内在住、在勤の人などが5人以上いるグループ
時間:2時間程度(原則1回)
申込期限:希望日の2か月前まで
申込方法:所定の申込書を障害福祉課に提出
必要なもの:プロジェクター、スクリーンなど
その他:会場準備などは申込者が負担
問合せ:障害福祉課
【電話】63-3101【FAX】63-3062
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