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自治体の皆さまへ

〔Column〕生きる

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兵庫県川西市

■伝え方を工夫する Vol.1
相手との関係性がグンと良くなる伝え方 彼にかけた言葉とは

「ものは言いよう」とは、本当にうまく言ったものですね。同じ内容でも、伝え方で良くも悪くも変わるものです。例えば、「旅行先は海がいい?それとも山がいい?」と尋ねられたら、何と答えますか?「海でも、山でも、どちらでもいいわ」なんて答えていませんか。それでは相手の気持ちに、水を差す結果になるかもしれません。そんな時は、「で」を抜いてみてください。「海も、山も、どちらもいいわ」たったこれだけでも、相手に届くイメージが大きく変わりそうでしょう。私も伝え方を工夫するようになって、相手との関係性がグンと良くなりました。
専門学校で授業をしていた頃の話です。みんなが課題に取り組む中、ある生徒さんが、隠れて漫画を読み始めたのです。私は、彼の漫画を取り上げ、成績を下げると脅すこともできましたが、もっと効果的な方法を思いつきました。私が黙って彼のそばに立つと、怒られると思った彼は慌てて漫画をしまい、「すみません。もうしません」とビクビク。きっと他の授業でも漫画を読んで叱られていたのでしょうね。しかし私は、隣にしゃがみこみ彼だけに聞こえるくらいの小さな声で二言三言、声を掛けたのです。その言葉を聞いて、彼はポカーンと口を開けて私の顔を見た後、「ごめんなさい」と神妙に反省してくれました。卒業まで、彼は一度も授業をサボらず、真面目な生徒になったんですよ。その時私が彼に掛けた言葉は何だったのか?答えは、次回のコラムで紹介します。
(会話の泉事務局長 コミュニケーション・サポーター横山由紀子)

問合せ:人権推進多文化共生課
【電話】072-740-1150

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