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公立神崎総合病院のコーナー

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兵庫県神河町

■健康寿命を延ばすために
整形外科医師 山口 晋司(やまぐち しんじ)

医療の発達に伴い、日本は世界有数の長寿国となりましたが、寿命には健康寿命と平均寿命があります。健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。この健康寿命と亡くなるまでの平均寿命との差は男性は約9年、女性は約12年もあります。平均してこれだけの期間、不健康な暮らしを強いられる可能性があるということです。
健康寿命を延ばすためには、要介護状態になる可能性をできるだけ減らしたいものですが、骨折や転倒はその原因の一つです。特に女性では、要介護者などの介護が必要になった主な原因として、認知症(19.5%)に次ぐ第2位(16.1%)を占めています。
寝たきりの原因になりやすい骨折部位に背骨と足の付け根(股関節)があります。当院でも股関節骨折の手術は年平均80件前後あり、背骨の圧迫骨折の患者さんはさらに多くおられます。
これらの骨折の原因の大半は骨粗しょう症で、比較的軽微な転倒でも起こってしまいます。健康寿命を延ばすために、骨粗しょう症の予防と治療が大切です。
要介護状態に至る病気を避けるために、健康診断を受けることも重要です。その際に、骨密度の検査も一緒に受けていただき、骨粗しょう症を疑われた方は、放置せずに是非整形外科で精査を受けましょう。
皆さまの健康寿命をできるだけ長く送っていただけるよう、お手伝いができればと思っています。

【電話】32-1331

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