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令和5年度 施政方針(2)

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兵庫県養父市

■主要な施策
▼1 市民
多様性と個性あふれる持続可能な空間を創造し、世代を問わず“つながり”の中で学び合い、自らの選択をもとに自分らしく生活できる暮らしの実現に向けて取り組むとともに、市民が中心になって自然、歴史、文化を生かした新しいライフスタイルを確立していくための施策を展開していきます。

▽関宮地域局周辺整備
旧エイドホールの代替施設の設計、整備エリアの土地の造成、旧関宮地域局の解体などを実施するとともに、令和4年度に醸成してきた機運をさらに高めながら、社会的処方の観点から地域活動や市民活動を活性化させるなど、地域間での人と社会のつながりを目指して、住民が主体となった地域づくりを構築します。

▽高校生等医療費助成
現在、0歳から中学生までの医療費は、所得制限を設けず、全額助成しています。さらに、高校生等の医療費についても同様に所得制限を設けず全額助成とし、他の施策とも併せ子育て支援の充実を図ることで、子育てしやすい環境を整えます。

▽「養父市ほっとステーション」の開設
不登校児童生徒の支援について、「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、「社会的に自立する」ことを目指す必要があることや、個々の状況に応じた適切な支援を行っていくため、「養父市ほっとステーション」の運営を開始し、学校に馴染めないなどの悩みを抱える子どもを支援します。

▼2 地域
地方創生の取り組みの中で、養父市への熱い思いをもつ多くの移住者や企業、養父市を支える全ての人々とともに、“つながり”や“支え合い”を育む包摂的で開かれた地域社会が形成できるように取り組みます。

▽人と環境に優しい農業ビジョンの実践
「人と環境にやさしい農業ビジョン」で示す取り組みの方向性に基づき、環境に配慮した農業への転換を促進するとともに高付加価値農業の拡大を図ります。また、環境への配慮や生産性の向上に資するスマート農業技術の積極的な活用を後押しし、持続可能で、次世代につなぐことができる農業を推進します。

▽自伐型林業の担い手育成
林業の担い手を確保し、放置された山林を価値ある資源として活用するため、養父市では平成30年度から自伐型林業の普及を行ってきました。
令和5年度は、研修の受講生等を対象に、より高度で実践的な技術を習得するためのスキルアップ集中研修を実施します。また、自伐型林業を志す地域おこし協力隊の活動に伴走的な支援を行い、更なる担い手の確保と育成を進めます。

▽養父市版ワーケーション
令和3年度から取り組んでいる「養父市版ワーケーション事業」で、企業や事業所単位での受け入れはもとより、個人起業家など幅広い形でワーケーションを支援する仕組みを構築しており、その結果、市内企業とのマッチングやコラボレーションにより、新たな企業が生まれようとしています。令和5年度は、これらの取り組みを強化する事業としてスタートアップに着目した「スタートアップ・イン・レジデンス事業」を追加し、養父市に滞在しながら人の交流、アイデアの交流ができる場所や機会を創出するとともに、ビジネスプランコンテストの開催など、スタートアップとの関わりを強めることによりワーケーション事業の推進に積極的に取り組みます。

▼3 公共
多様化、複雑化、高度化する地域課題や市民ニーズに加え、人口減少の急速な進展による経済の縮小、地域産業の担い手不足など、行政を取り巻く環境が厳しさを増す中、全ての公共サービスを自治体が担うことは困難となりつつあります。このため、官民協働の下、地域住民や市民活動団体、企業、NPОなどの多様な主体とともに、公共サービスの担い手の育成や支援に努めます。

▽グリーントランスフォーメーション(脱炭素への取り組み)の推進
養父市環境基本計画に基づき、地球温暖化防止対策として、省エネ住宅や電気自動車の充電インフラの普及を支援し、二酸化炭素の排出削減につながる取り組みを加速化します。また、カーボンオフセットの取り組みを強化するため、養父市の森林資源を活用した「J‐クレジット」の販売に取り組むとともに、更なるクレジットの取得に向け、森林経営計画の策定や関係者との協議・調整を進めます。

▽下水サーベイランス
下水中のウイルス濃度を計測し、市内の新型コロナウイルスの感染流行状況を把握する「下水サーベイランス事業」について、内閣府が行った令和4年度の実証事業終了後も、市の事業として引き続き実施します。
社会資本の根源的価値を見直す発想は、下水道にとどまらず、他の社会資本においても、それらの社会資本が持つ本質的、潜在的価値の発現、創造に活用できる考え方でもあります。今回の下水道における疫学的活用はそれらのモデルになる取り組みであり、まさしく私たち行政に求められている、発想の転換、既成概念打破につながるものです。
市政運営全般においてもこの様な柔軟な思考をもって当たり、市民の期待に応えられる、躍動的な行政運営を行いたいと考えています。

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