◆一般会計の歳入
「自主財源」の割合が大きいほど財政は安定していると言えます。
上富良野町は依存財源が多くを占める脆弱な財政構造です。
■予算の概要
令和5年度の一般会計、特別会計、公営企業会計のすべての会計を合わせると、133億1千869万2千円で、前年度と比較して3.7%の増となりました。
◎ワンポイント解説
一般会計:福祉、教育、道路整備などを進める基本的な行政サービスを行うための会計です
特別会計:特定の目的のための会計で、国民健康保険や介護保険など6会計があります
公営企業会計:町が運営する企業の会計で、水道事業会計と病院事業会計の2つの会計があります
◇予算の内訳をチェック!
◎ワンポイント解説
公営企業会計では、予算の構成上「収益的収支」「資本的収支」の二本立てとなります。簡単に言えば「収益的収支」は現在のために使うお金(日々の営業活動に必要な経費)、「資本的収支」は、将来のために使うお金(施設の改良など)となります。
■一般会計の歳入の特徴
自主財源である町税は、前年度より3千113万8千円の増を見込んでいますが、これは個人・法人町民税や固定資産税の増加が主な要因です。
実質的な地方交付税(臨時財政対策債の発行額を含めたもの)は国の地方財政計画の内容を勘案し、前年当初予算比で6千700万円の増加を見込んでいます。各種事業を行うための基金繰入金は、1千725万1千円の増加となっています。
◆一般会計の歳出
◎ワンポイント解説
義務的経費:支出が義務付けられた任意に削減できない経費
投資的経費:道路や学校などの公共施設の改築や改修、災害時の施設復旧などを行う経費
その他経費:施設の維持管理、光熱水費、消耗品など
■一般会計の歳出の特徴
将来の財政規律も見据え、中・長期的な視点に立ち、各目的基金の繰入れを行い、将来負担の軽減を図りました。
「協働のまちづくり」「穏やかに安心して暮らせるまちづくり」「人が行き交うまちづくり」の3つの視点を基本に、教育支援センターの設置、十勝岳ジオパークの拠点施設として郷土館の改修、住宅改修補助、地域おこし協力隊増員に要する経費などを計上しています。
◆特別会計予算
◎公共下水道事業
道道吹上上富良野線整備事業に伴う雨水管新設工事及び汚水管新設工事、計画策定業務、下水道経営戦略見直し業務の完了により減少
◎簡易水道事業
西部地区静修浄水場ポンプ設備更新工事、検満量水器取替工事などに伴う事業費の増及び地方債元金償還金の増により増加
◎ラベンダーハイツ事業
人件費の上昇、物価高騰の影響により増加
◎介護保険
高齢者数は減少するものの、高齢化率は増加。要介護者が増加にはなっているものの要介護度が高い方が減少
◎後期高齢者医療
被保険者の増加による保険料負担金の増により増額
◎国民健康保険
主に被保険者の減少などによる医療給付費の減とそれに伴う事業納付額の減により減少
ここで掲載しているのは概要です。「知っておきたいことしのしごと」は、町ホームページに掲載しています。こちらからご確認ください
問合せ:総務課財政管理班
【電話】45-6980
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