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保健だより

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北海道中川町

■〔今月のテーマ〕糖尿病の検査「HbA1c(ヘモグロビンエーワンンシー)」
中川町では、糖尿病に関係するHbA1cの有所見率が男女共に高い状態が続いているため、糖尿病対策は重要な課題です。

糖尿病は慢性的な高血糖を主徴とする病気ですが、症状から気づくことは難しい病気です。
そのため、年に一度でも検査を受け続けることが、早期発見や予防につながります。健診の機会は逃さないようにしましょう。

▽HbA1cとは
HbA1cは、赤血球のヘモグロビンに糖が結合した糖化ヘモグロビンの血液中の割合です。
赤血球の寿命である過去1〜2か月間の平均血糖値を反映しているため、糖尿病の診断や治療のコントロール指標に活用されています。
健康な人の基準値は4.6〜6.2%ですが、5.6%から血管への影響がみられるため、健診結果では5.6%以上から、高血糖の疑いのある「耐糖能異常(疑)」と表記されます。
血糖は食事などの影響により常に変動していますが、高血糖(血糖140mg/dl以上)の時間が長くなると、ヘモグロビンに糖が結合する機会が増えるため、HbA1cが高くなってきます。
そのためHbA1cが5.6%以上の場合には、空腹時血糖が基準値内でも、食後高血糖があることが予測されます。
食後高血糖が続くと、インスリンの作用不足が助長されるため、糖尿病に進行してしまう可能性が高くなっていきます。

▽町のHbA1c分布図
中川町の健診結果では、HbA1cが5.6〜5.9%の正常高値の方が多く、年代が高くなるほどHbA1cの高い割合が増えていることがわかります。(下図グラフ参照)
加齢による高血糖の主な原因には、インスリンを分泌する膵臓の老化と、糖の消費場所である筋肉の減少があります。
加齢には逆らえませんが、自分の身体にあわせた食事や運動の工夫で、高血糖になる時間を減らしていくことは可能です。

▽すぐできる高血糖対策
(1)速食いをしない
野菜から食べるベジファーストやよく噛んで食べることで、食後の血糖の急上昇を抑えることができます。

(2)食後に動く
血糖値があがる食後15〜30分位からのタイミングに運動などの身体活動をとりいれると効果的に血糖は低下します。

(3)肥満を解消する
内臓脂肪が減ると、肝臓や筋肉等での糖の取り込みが良くなります。

問い合わせ先:住民課幸福(しあわせ)推進室 保健師
【電話】7-2813

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