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令和5年度 教育行政執行方針(1)

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北海道中川町

■中川町教育委員会教育長 髙橋信行
令和5年第2回中川町議会定例会にあたり、中川町教育委員会としての教育行政の執行に関する主要な方針と施策を申し上げます。

急速に進むデジタル技術による社会の変革や地球環境問題、少子高齢化、人口減少、さらには国際情勢の不安定化、長引くコロナ禍などにより、私たちの生活様式や価値観、仕事の進め方などは大きく変化し、複雑で予測困難な状況が続いています。
このような急激に変化する時代の中で、子どもたちには、新たな価値を創造し持続可能な社会の創り手となるよう資質・能力を確実に育成するとともに、子どもに関わる全ての人、それぞれのWell-being(幸福感すなわち生きがい、達成感、良好な関係)の実現を目指し教育行政を推進してまいります。
教育委員会といたしましては、子育て世代への支援施策の展開を検討しており、令和5年度新たに、ミルク給食及び放課後児童クラブ保育料を無償化してまいりたいと考えております。
また、令和5年4月の改正道路交通法で自転車に乗る人全員にヘルメット着用が努力義務化されたことも踏まえ、子どもたちの命を守ることを第一に考え、保護者の理解を得ながらヘルメット着用を推進するため、ヘルメット購入費への一部助成をしてまいりたいと考えております。
学校教育の充実につきましては、小中学校の一人一台のGIGA端末にAIドリルを含むデジタル教材(みらいシード)を導入し、児童生徒の学力向上を図ってまいりたいと考えております。
また、令和6年度には、中央小学校において一部学年の複式による学級編成が見込まれることから、町費教員の採用・配置により、当該学年の単級化を図りたく、令和5年度には、採用募集事務を進めてまいりたいと考えております。
本町の義務教育のさらなる質の向上と充実に向けて、義務教育9年間の子どもの成長の姿を見据え、中学卒業後の子どもの姿に責任を持つ小中一貫教育に取り組み、新しい時代にふさわしい学校づくりに努めてまいります。
総合教育会議における議論などを通じて、「ひとづくり・地域づくり・まちづくり」につながる生涯学習社会の構築に努めてまいります。

▽健やかなからだづくりとスポーツ活動の普及
気軽にスポーツ活動を楽しみながら健康・体力づくりができる環境づくりに努めるとともに、保健福祉部局や総合型地域スポーツクラブ「なかがわスポーツくらぶ」と連携・協力しながら、幼児センター、小中学校、デイサービスセンター等において、コオーディネーショントレーニングや、軽スポーツの体験会を定期的に開催してまいります。
また、子どもたちの将来の夢や希望を大切に育てるために、令和5年度から進められる学校部活動の地域移行・連携の取組を契機として、関係者・団体や町民の皆様と協議を進めながら、トップアスリートや専門的な技術を有する指導者を招聘するなど、多種・多様なスポーツ体験ができる環境と機会の再構築を推進してまいります。
地震により被災した農業者トレーニングセンター及び町民プールの復旧工事を令和5年4月に着手しており、7月下旬から8月中旬までには利用再開できる見通しであります。
農業者トレーニングセンターにつきましては、老朽化が起因と考えられる暖房設備からの漏水によりアリーナの床等が大きく破損しており、復旧に係る施工方法及び改修費用等を調査・検討しているところであり、当面の間、アリーナ部分の利用再開はできないものと考えているところであります。
今後の社会体育施設の在り方につきまして、施設の利用状況を踏まえ、利用者・団体と協議するとともに、住民の皆様と意見交換を行ない、生涯学習センターや学校施設を利活用するなど、スポーツ活動、体力づくりの場の多様化・分散化を含めて検討してまいります。

▽地域文化の振興と社会教育の充実
1.地域文化の振興と社会教育の充実について申し上げます。
これまで蓄積された学びを止めないよう、文化芸術を身近に感じる事業を引き続き開催し、町民の皆様の文化芸術活動の機会を確保し、地域の歴史に根づいた中川文化を振興するとともに、関連団体及び人材の育成を支援してまいります。
学習成果の発表の場である町民文化祭につきましては、各団体・サークルをはじめとした町民の皆様との協働により実施し、中川の芸術文化の振興と向上を図ってまいります。
また、「斎藤茂吉記念短歌フェスティバル」につきましては、令和5年度に30周年を迎えることから、令和5年10月に記念フォーラムを開催いたします。地域特有の中川文化を振興するとともに、次世代への地域文化の継承に努めてまいります。

2.歴史と文化遺産の継承について申し上げます。
「中川エコミュージアム」における各種地域財産の保存・活用、そして次世代に継承するための「中川町文化財保存活用地域計画」では、令和4年度から5回の策定協議会を開催し、これまでに中川町の地域財産170件弱が選出されています。これら中川町の地域財産の保存・活用の将来像について引き続き検討を進めてまいります。また、選出された地域財産の一部につきましては、中川町文化財保護条例に基づき、文化財専門委員会を設置し、町指定文化財としての検討を進めてまいります。
エコミュージアムセンターにおきましては、感染防止にも十分配慮しながら、コロナ禍以前に近づくよう体験活動及び地域間教育交流を進めてまいります。

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