■野菜ジュースの選択について
今月は、野菜ジュースについてです。
野菜不足を簡単に補うことができる飲み物として、現在は様々な種類の野菜ジュースが販売されています。
1日に必要な野菜の量は、350gです。毎日は、なかなか摂れる量ではありませんので、野菜ジュースで補うのも1つの方法です。
野菜ジュースで効果的に摂取できる栄養、摂取しにくい栄養を理解して、食生活に野菜ジュースを上手に取り入れていきましょう。
▼野菜ジュースで効果的に摂取できる栄養素とは
▽ビタミンA・ベータカロテン
皮膚や粘膜を正常に保ち、免疫機能の維持に働きます。
▽カリウム
体内の余分な塩分を体外に排出してくれる作用があります。
▽カルシウム・鉄
骨や歯の健康を維持するカルシウム、鉄は貧血予防などに働きます。ほうれん草やケール、小松菜などの緑の野菜を原材料に使用しているジュースに多く含まれています。
▽ビタミンE
血液の流れを良くし、冷え症予防にも役立つビタミンです。
▼野菜ジュースで摂取しにくい栄養素
▽ビタミンB群
糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要なビタミンです。
▽食物繊維
1日に必要な野菜350gを食べると、約8gの食物繊維を摂ることができますが、350g分の野菜を使用した野菜ジュースでも、約2g程度の食物繊維量となります。このように、野菜ジュースから効果的に摂取できる栄養素もあれば、摂取しにくい栄養素もあります。
摂取しにくいビタミンB群は、豚肉や大豆(大豆製品)に多く含まれます。また、ビタミンCは、生の野菜や果物から摂るなどしてうまく補完しましょう。
▼野菜ジュースの種類と特徴
図(1)のように、野菜ジュースには、果物を含む物や野菜のみを使用したものがあり、含まれるエネルギー量や栄養素には違いがあります。
▽図(1) 野菜ジュースの種類と特徴
※参考:各商品の栄養成分表示(斜線は記載なし)
▼飲み過ぎは禁物!適量摂取を!
体に良いからといって、野菜ジュースの飲みすぎは、禁物です。野菜ジュースには糖質も含まれているため、大量に飲むと肥満の原因にもなります。
野菜摂取を補う目的で上手に摂っていくためには、1日あたり1本程度を目安にしていきましょう。
また、パッケージの表示を見れば、どんな野菜(果物)が入っているか、食物繊維や栄養素の量を確認することができます。現在は、糖質オフの野菜ジュースも販売されています。自身に合ったものを選択していきましょう。
問い合わせ先:住民課幸福(しあわせ)推進室 管理栄養士
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