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自治体の皆さまへ

保健師さんの健康宅配便 File No.309

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北海道中頓別町

今月の担当は青木助産師

『子どもの予防接種について』

皆さんこんにちは。今月の健康宅配便は、子どもの予防接種についてのお話と、今年度ご案内している2つの予防接種についてのお話です。

◆予防接種って何?
予防接種とは、ウイルスや細菌などの病原性をなくしたり弱めたりした『ワクチン』を接種することで、その病気に対する抵抗力(免疫)を獲得して予防するための手段です。抵抗力を身につければ一般にその病気にかかりにくくなり、また病気にかかってしまっても重症となることを防ぐことができます。周囲の人への感染を防ぎ、その病気が流行することを防ぐことにもつながる場合もあります。

◆予防接種のタイミング
いつ予防接種を受けるのかは感染症にかかりやすい年齢などをもとに決められていて、特に生後2か月から予防接種を受け始めることは、お母さんからもらった免疫が減っていくときに赤ちゃんがかかりやすい感染症(百日ぜき・細菌性髄膜炎など)から赤ちゃんを守るためにとても大切です。今年の4月からこれまで生後3か月から開始とされていた4種混合ワクチンが、生後2か月から開始となりました。これによって、乳児の場合重症化しやすく死亡例もある百日ぜきの患者を、年間100人減らすことができるといわれています。中頓別町では、接種対象月齢になったお子さんに個別に案内を送付しています。案内が届きましたら接種の効果的な時期を逃すことのないように、忘れずに接種しましょう。

◆予防接種に行くときには
子どもの健康を守ってくれる大切な予防接種ですが、子どもにとってはなんだか怖いしちょっと痛いし、嬉しいことではありませんよね。子どもが前向きに予防接種を受けられるようになるには、大人の関わり方が大事なポイントになります。『痛くないよ』『今日は注射しないよ』―つい言ってしまいがちですが、嘘をついたりごまかしたりすると、子どもとの信頼関係が壊れかねません。『静かにしないと注射してもらうよ』―予防接種は子どもにとって罰ではなく、健康を守るための大切な手段です。注射を脅しとして使うのは避けましょう。『病気に負けない丈夫な身体になるために必要な注射をするよ。少しちくっとするけど、一緒にがんばろうね』と声をかけてあげてください。『何をされるか知らない』よりも『何をするか知っている』方が恐怖心が少なく、痛みも軽減するといわれています。

◆予防接種が終わったら
それでも子どもにとって予防接種は痛くて怖いものです。嫌がったって、泣いたって当たり前です。全力で抵抗して号泣しても、注射が終わったら思いっきり褒めてあげましょう。子ども自身が『こわくてないちゃったけど、がんばってできた』と思えることで、次も頑張ろうという気持ちに繋がります。

◆日本脳炎ワクチンとHPVワクチンについて
ここからは中高生~大人の方へお伝えしたい内容です。現在日本脳炎の特例接種対象者とヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種対象者に案内をお送りしています。日本脳炎は以前は北海道では接種すべきワクチンとされていませんでしたが、平成28年より北海道でも定期接種の対象となりました。平成19年4月1日以前に生まれた方は、20歳になるまで接種することができます。
またHPVワクチンは、ワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、積極的勧奨が再開されています。中頓別町では9価ワクチンが定期接種の対象ワクチンとなったことを受け、今年度より個別の接種勧奨を開始しています。積極的な接種勧奨を差し控えていた期間に接種の機会を逃した方(キャッチアップ)も定期接種の対象となります。日本脳炎・HPVとも、定期接種として公費で受けられる期限が決まっていますので、案内をよく読んでいただき、接種を希望する場合はお早めに予約をお願いします。不明な点があれば介護福祉センター(【電話】6-1995)予防接種担当までお問い合わせください。

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