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自治体の皆さまへ

令和5年度町政執行方針(3)

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北海道中頓別町

◆4.環境「美しい自然を守り共生するまち」
▽ふるさとの自然に誇りが持てるまちづくり
豊かな自然環境を後世に引き継いでいくことは、今を生きている私たちにとって大切な使命だと考えています。環境基本条例、基本計画に基づきながら施策を行い、町民ひとりひとりができることから行動をおこしていけるよう取り組みを進めていきます。
地球温暖化対策の一環としてこれまで公共施設等のLED化に取り組んできましたが、今後は、住宅や事業所などへの普及や再生可能エネルギーの導入に向け、支援策を含めた検討を始めていきます。また、令和4年度に導入した電気自動車の検証を続け、今後の普及や導入に向けた取り組みを検討いたします。再生可能エネルギーの導入については、昨年度行った調査を踏まえ、具体的な取り組みのための行動計画の策定に取り組んでいきます。
また、野生生物の適正な環境を守っていくため、エゾシカやアライグマ等の有害鳥獣対策を推進し捕獲個体の回収や有害鳥獣処理施設の適切な管理運営を行っていくとともに、その他の外来生物についても適正な管理ができるよう対策を講じていきます。
また、ヒグマについては道内で複数の人身事故が起こり、町でも年々市街地周辺での目撃情報が増加してきています。被害を防止するためには中長期的かつ抜本的な対策の見直しが必要と考えており、今後、関係者と連携しながら対策を検討していきたいと考えています。

◆5.自治体経営「持続可能なまちづくり」
▽町民が主役のまちづくり
情報を町民と共有し、住民参加を推進することが自治とまちづくりの基本であることは変わりません。第8期総合計画策定に続き、新しい学校づくりや健康なかとんべつ21の策定などでも町民参加、町民が主役という考えを基本にそれぞれの作業をすすめているところです。
第8期総合計画では、推進管理と事務事業の評価を継続して実施していきます。特に重点に位置付ける町民アイデア「7つのアクション」を実現するため、それぞれのチーム活動に伴走する体制を強化し、きめ細やかな支援を行うコーディネーター(地域おこし協力隊)を配置して推進していきます。
また、今年度は3年毎に行うことにしている町民幸福度アンケート調査を実施することとしており、今後のまちづくりの指標として活かしていきたいと考えています。

▽創造的な自治体改革と健全な行政改革
DXの推進では、改革の流れに遅れることなく対応を図り、多様化する地域社会のニーズに応えていかなければなりません。行政の業務改善を進めデジタル化に取り組んでいくことになります。また、デジタル技術は町民の生活や産業経済活動等における社会的課題を解決する地域創生の切り札としても期待されており、誰一人残すことなく心豊かな暮らしを実現していくため、DXを活かした地域づくりに取り組んでいきます。
行財政運営については、ここ数年職員の業務負担の軽減を図ることや誤りがなく適切に事務を行えることを重視してきたため職員数を増やす結果となっているほか、医療や介護の分野で運営を支えていくための経費の大幅増加、工事費や物価の高騰もありさまざまな行政コストの増嵩などにより財政運営が厳しくなってきています。中長期的な視点に立ち、行財政改革に取り組んでいかなければならない状況と認識しているところであり、全ての職員と厳しい認識を共有し、組織をあげて取り組んでいきたいと考えています。
財政では、自治体財政の健全度を示す財政健全化判断基準の一つである実質公債費比率(3カ年平均)は、令和3年度決算において、マイナス1.2%となり、令和4年度でもほぼ横ばいで推移する見通しです。今後数年間は学校建設に伴う大きな財政負担が見込まれていますが、国からの交付金を活用するなど最大限の財源確保を図り、町としての財政運営に大きな影響を及ぼさないよう努めていきます。ただ、町の財政運営は自主財源が乏しく国からの地方交付税が大きな割合を占めている状況であることから、今後の地方財政の動向に注視しながら財政規模を見極めて行財政改革にも反映させ、既定予算であっても最小の経費で最大の効果が得られるよう適切な執行に努めていきます。
住民のニーズが多様化し、自治体の業務は増々複雑化する中、全国的にも自治体における人員確保が大きな課題となっていくことが予想され、本町を含めた地方の小さな自治体では、すでに深刻な状況となってきています。職員ひとりひとりの価値観やライフスタイルを尊重しワーク・ライフバランスに配慮した働き方ができる環境づくりに努めるとともに、職員の経験や能力に依存しない行政システムの構築を進めていくことが求められています。行財政改革と合わせて、人材の確保と育成に向けた中長期的な計画の策定も進めていきたいと考えています。

以上、令和5年度の施策について述べさせて頂きました。
多くの課題はありますが、新しい学校づくり・人生100年学びの拠点づくりなど、町の未来を明るく灯す大きな取り組みも進めていくことになります。私自身一層の努力を積み上げ政策の実現に向けて邁進していく覚悟です。町民の皆様並びに町議会議員各位の尚一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

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