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[特集]寒地稲作に成功して150年(2)

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北海道北広島市

◆受け継がれる赤毛
◇赤毛を末永く保存するために
昭和59年、北広島市の開基100年の節目を迎えるにあたり、赤毛を絶やしたくないという気運が高まり、平成4年に北広島市水稲赤毛種保存会が正式に発足しました。保存会の規約に「この会は、当市が寒地稲作発祥の地であり、その栽培種である赤毛を末永く保存栽培し、郷土意識の普及に寄与することを目的とする」とあり、現在も会長の三戸修さんを中心に普及活動などを続けています。
この活動の一つに稲作体験があります。旧島松駅逓所の見本田では毎年、西部小学校の4年生の児童が田植えから稲刈りまでの体験を行っています。刈り取り後は、学校に持ち帰り、昔ながらの脱穀などの体験を行っており、これらの活動は保存会の指導を受けて実施しています。最後には、給食時間にあわせおにぎりなどを作って食べています。そのほか、学校給食用として市内の小学4年生に提供していて、久蔵の功績を学ぶとともに、当時の食味を体験できる機会となっています。

◆北海道遺産に認定されました
令和4年に、赤毛が北海道遺産に認定されました。
赤毛が選定された理由は、これまでの赤毛に係る活動があります。北広島市水稲赤毛種保存会の教育普及に関する栽培、保存、継承などに加え、北広島商工会が「きたひろしま開拓プロジェクト」で企画、開発、販売などを行っており、郷土意識の醸成や地域の活性を図ってきました。これらの活動が認められ、北海道遺産として選定されました。

北海道遺産は、平成13年から始まり「次世代に引き継ぎたい北海道ならではの宝物」として、豊かな自然や北海道に生きてきた人々の歴史、文化、生活・産業など有形無形の価値の中から選定されます。

◆赤毛を使った商品
赤毛を使った商品 北広島商工会が中心となって赤毛を用いた商品開発やPRを行っています。取扱店など詳しくは市ホームページ(本紙P7二次元コード参照)をご覧ください。

・純米吟醸原酒久蔵翁
使用する種子由来の違いから製造販売を中止していましたが、令和6年の初夏に店頭に復活する予定です。

・赤毛米焼酎1873
1873年(明治6年)に中山久蔵が赤毛の稲作に成功したことにちなみ、公募で名称を1873と決定しました。

・赤毛米貴醸酒2023
北海道ボールパークFビレッジの開業祝いとして企画され、寒地稲作150年の節目に披露されました。

◇他にもこんな商品があります
・きたひろクッキー
・きたひろジンギスカン
・きたひろまいピー ロール
・さけかす(食パン)
・発芽玄米パン

◆寒地稲作成功150周年記念事業
・旧島松駅逓所で赤毛を育てよう!
日程:5月18日(木)、6月21日(水)、9月13日(水)
旧島松駅逓所の見本田で、田植え・除草・稲刈りの体験を実施します。

・発見の小径(こみち)を歩く
日程:7月9日(日)
中山久蔵が暮らしていた西部地区の遺産を見て歩きます。

・旧島松駅逓所のライトアップ
日程:7月15日(土)~23日(日)、10月14日(土)~22日(日)
旧島松駅逓所をライトアップすることで、幻想的な空間が広がります。

・地域遺産発見!バス見学ツアー
日程:9月9日(土)
バスで移動しながら市内各地で米に関することを学びます。

・記念フォーラム
日程:9月23日(土)
中山久蔵の功績や赤毛についての講演を行います。

・企画展「中山久蔵展~第2弾」
日程:10月28日(土)~令和6年2月25日(日)
中山久蔵と赤毛に関する内容について展示します。また、久蔵のふるさと、太子町との連携事業です。

ほかにも、イベント開催を予定しています。
詳しくは広報北広島でお知らせします。

この事業は、サマージャンボ宝くじの収益金を活用しています。

問い合わせ:エコミュージアムセンター 知新の駅
【電話】373-0188

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