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協力隊通信

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北海道天塩町

天塩町地域おこし協力隊(野口・三國)主催(天塩町教育委員会共催)による企画展「よみがえる思い出『天塩写真展』」を天塩川歴史資料館(特別展示室)にて7/17~7/22の6日間開催し、昔の写真39点をAIでカラー化したものを展示しました。
期間中、町内外より約120名の来場がありました。

●「よみがえる思い出」とこれからの天塩
以前、「モノクロ写真を最新技術でカラー化してほしい」という地域住民の声に応えたテレビのニュースを見ていて、「これを天塩町で実現できたら」と漠然と考えていました。野口隊員がAI技術を使い、サンプルを作成していたのを、たまたま知ってもいました。
そうしたときに、「道みんの日」のイベント企画を考える機会があり、まさに私にとっては「過去」と「今」をつなぎ、町民の方の思い出を共有できるのではと今回の写真展企画につながりました。
実際には、モノクロの写真を処分された方がたくさんいることを知り、手探りでモノクロ写真を借りる交渉を始め、その写真の背後にあるストーリーをうかがい、また、町のそれぞれの時代の景観を知ることで、今までそれとなく触れていた天塩町の歴史を改めて学ぶチャンスとなりました。
その例として、「ここに写っている道銀(北海道銀行天塩支店)はどこ?」という疑問から、道銀が3か所目となる現店舗まで移転する歴史を知り、本店に電話して確認するなど我知らず経済の一端に触れることができ、自分でも驚きました。この一本の電話は、地方銀行と地方経済のつながりという、次なる個人的な興味となりました。
木材。漁。畑作。酪農。川。インフラ。生活。そして人。
「これからの天塩」に貢献できる課題を見つけるよい下準備となったことを実感しており、ますます住民の皆さんと日常の会話をしたいと感じました。(三國)

7月17日の「道みんの日」から6日間にわたり、天塩川歴史資料館で昔の天塩の写真を展示する催し「よみがえる思い出 天塩写真展」を開催しました。昭和30年代頃までに天塩町内で撮影された白黒写真をAI(人工知能)の技術でカラー写真としてよみがえらせ、展示を行いました。カラー写真にすることで、昔の記録としてアルバムに眠っていた天塩の風景や日常の光景が、まるで「ちょっと昔」に撮られたかのような、懐かしさや親しみを感じさせる展示となることを目指しました。展示期間中には、訪れた何人もの方々が写真に写っている場所や人物についてお話をしてくださり、何十年もの時間をこえて、今なお地域の方々の心にはっきりと思い出が残っていることを実感しました。歴史的な資料には残らないような「記憶」としての天塩の歴史を伝えていく企画を、今後も行いたいと思います。(野口)

※展示した写真は本紙掲載のQRコードからご覧いただけます。

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