11月18日、親子山(伊1)で広葉樹合板株式会社主催の植林研修会が行われました。これは今年3月28日に同社と当麻町が協定を締結した「ほっかいどう企業の森林づくり」がきっかけとなっています。
「ほっかいどう企業の森林づくり」とは、森林を所有する自治体などと、森林整備を希望する企業が連携できるよう、北海道が橋渡しをするというもの。連携することにより森林所有者はその整備を促進することができ、企業は環境貢献や企業価値の向上といったメリットがあります。広葉樹合板(株)は旭川市に本社を置く合板製造会社。SDGsへの取り組みとして廃棄物削減やリサイクルなどを掲げています。当麻町が進める町産木材の活用や、ゼロカーボンシティ宣言などの取り組みがマッチングし協定に至りました。協定では親子山の一部に1200本の苗木を植樹し、保育する計画となっており、費用は広葉樹合板が負担します。
親子山は旧伊香牛小学校の学校林でもあり、昔は地域のスキー授業も行われていました。また頂上には地元のお地蔵さんが祭られています。締結式で山口裕也代表取締役は「親子山は地域にとって特別な場所であると感じました。この場所でゼロカーボン北海道の実現に向けて取り組んでいきたい」と話していました。
植樹という緑化活動を町民の方にも体験していただきたいと開催した植林研修会には、地域住民を含め約60人が参加。広葉樹合板(株)から森林整備を受託している当麻町森林組合職員指導のもと、ナラ、イタヤカエデ、カバの3樹種を植樹しました。豊かな森林となるまでにはかなりの年数を要し、計画的な保育活動が必要となりますが、遠い未来においても親子山が地域の方にとって愛される場所となっていることを信じています。
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