令和五年度 町政執行方針〔要旨〕(1)

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3月9日招集の町議会定例会において、大野町長が町政執行方針を述べました。その概要をお知らせします。

◆町政に臨む基本姿勢
令和5年度の町政執行については、「行政基盤の強化」として、財政の健全化に引き続き取り組むとともに、地域経済を好循環させ、地域をさらに発展させるための「地域資源を活用した取組の推進」と、将来のまちを担う「ひとづくり」に重きをおいて取り組んでまいります。

◆基本政策
(1)開かれた町政の実現
(広報・広聴)
町広報紙やホームページ、SNSなどを活用した魅力発信、分かりやすい情報発信に努めるとともに、まちづくり懇談会などで、さまざまな分野の方々との意見交換の場を設けてまいります。

(行政手続)
マイナンバーカードの活用による手続きの簡素化などを進めるほか、外国人の受け入れに向けた取り組みも進めてまいります。

(財政の健全化)
限られた財源の効率的で効果的な使い道を考え、最大限の効果が得られるような工夫を進めてまいります。

(2)基幹産業の強化と新分野の産業創出
(軽種馬産業)
競馬界の情勢を見据えながら、関係機関と連携して支援を継続してまいります。

(農業)
農作物の安定生産を図るため、土壌の性質改善などを推進するほか、和牛振興に向け、肥育一貫経営を目指す新規生産者の技術向上の取り組みを展開してまいります。
また、次代を担う人材の確保・育成に取り組むとともに、ワーキングホリデー事業などの調査・研究を進めてまいります。

(林業・林産業)
補助造林事業や分収造林事業に取り組み、成熟しつつある人工林資源伐採後の植林や間伐などの保育施業を着実に進めてまいります。

(水産業)
赤潮被害については、漁業資源の動向や漁場環境などの実態把握調査を継続して進めるとともに、資源増大のため種苗放流などの栽培漁業を複合的に推進し、一刻も早い資源の回復に努めてまいります。

(商工業)
小規模事業者の事業承継や新規創業、空き店舗の活用のための新たな支援事業に取り組むとともに、「静農ブランド」による特産品開発や販路開拓などを、ふるさと応援寄附制度などとの相乗効果も生み出しながら展開してまいります。

(3)防災対策の強化
防災訓練や出前講座などを通じ、個々の防災意識の向上を図りながら、自主防災組織の設立による地域の協力体制を推進するとともに、減災対策として、氾濫や冠水の恐れがある河川の埋塞土の除去や要望活動を推進してまいります。

(4)子どもたちの健全育成
本町の基本目標「町の将来を支える心豊かな人づくり」の実現に向けて、教育委員会と連携のもと、教育施策の取り組みを進めてまいります。

(学校教育)
地域全体で学校を支援する教育活動の充実に取り組むとともに、学校施設については、暖房やトイレ改修工事などを実施してまいります。

(生涯学習)
スポーツ関係団体と連携し、スポーツ活動の拡充を図るとともに、自然体験や文化体験などの多様な学習機会の充実に努めてまいります。

(5)生きがいの持てる地域づくり
(保健・医療・福祉分野などの人材の育成および確保)
修学資金貸付事業、保育士などの人材バンク、新たな研修制度を実施するとともに、民間の関係事業所と連携強化を図ってまいります。

(介護)
介護予防や認知症対策、在宅医療・介護連携推進事業を実施するとともに、認知症高齢者の支援など、多様な施策を展開してまいります。

(健康)
各種検診の勧奨、相談体制の充実、子宮頸がん検診の無料化のほか、町内医療機関と連携し、地域における健康教育なども行ってまいります。
また、歯科健診など、口腔衛生、歯の健康教育を推進するとともに、心の健康づくりとして、「いのちを支える行動計画」の検証・更新や「こころの体温計」の周知・講習会を実施してまいります。

(子育て)
妊娠期から出産・子育て期までの相談支援、「出産・子育て応援交付金」による支援などを行ってまいります。
また、児童館などの再編整備、幼児教育・保育の充実を図るとともに、中学生までの子どもの医療機関などにおける窓口無料化を実施してまいります。

(障がい者福祉)
障がい者基本計画に基づき、介護・障がい・子どもなどの各分野における相談支援の強化を図るとともに、児童養育相談センターの改築整備に向け取り組んでまいります。

(医療)
「公立病院改革プラン」を策定し、公的・民間医療機関の役割分担を図りながら、医療従事者の育成・確保対策による安定した医療提供体制の構築を目指してまいります。
また、町立静内病院は、循環器科を中心とした診療体制の整備や入院患者の在宅復帰を支援するための機能強化を進めるとともに、三石国民健康保険病院は、引き続き町民の皆さまと協議を進め、持続可能な医療提供体制の再構築を進めてまいります。