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《特集》令和5年度村政執行方針 教育行政執行方針(7)

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北海道更別村

■教育行政執行方針
令和5年第2回更別村議会定例会の開会にあたり、令和5年度の更別村教育委員会の所管行政の執行に関する基本的な方針について申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の発生から3年が経過し、感染症法上の位置付けがようやく引き下げられるまでに至りました。教育活動においても多くの影響が出ることとなりましたが、学びの保障と感染症対策の両立に、地域・保護者・関係者の皆様のご理解とご支援をいただきましたことに対しまして、心より感謝を申し上げます。
様々な制約がある中で社会・経済活動は大きく様変わりし、更にはロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、先行きの見通せない国際情勢下にあって、物資の供給停滞、著しい物価の高騰など、困難な状況が続いております。このような中だからこそ、社会の礎であり原動力となる教育の歩みを止める訳には参りません。子供たちが自ら個性を磨き、創造性を伸ばし、他者と共生しながら自らの人生を切り拓き、国際社会で活躍できる心豊かな人間に成長するよう、日々進歩するICT技術を効果的に活用しながら、持続可能な社会の創り手となることのできる資質・能力を身に付けていくことが極めて重要です。
自立と共生のもと、子供たち一人一人の可能性を引き出し、生きる力を育むため、必要な教育のあり方をより具現化し、教育課程を明確にしながら、社会との連携、協働によりその実現を図ることが求められております。
更別村教育委員会では、総合教育大綱並びに第6期総合計画に基づき、家庭・学校・地域の連携を更に深化させ、本村教育の充実・発展に取り組む所存であります。

◆学校教育の推進
○小・中学校教育の充実
子供たちの基礎的知識や技能の習得はもとより、社会的変化を乗り越える力を身に付けることができるよう、校内情報通信設備を効果的に活用し学習意欲の向上や情報活用能力の育成を図り、個別に最適な学びを実現する、誰一人取り残すことのない「令和の日本型学校教育」を一層推進します。
全国学力・学習状況調査については、ほっかいどうチャレンジテストと併せて継続的な検証改善サイクルを確立し、授業改善に取り組みます。
中札内村と共同設置の学校教育指導主事は、専門的事項の指導に極めて重要な役割を果たしていることから配置を継続し、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善や、教科等横断的な視点から教育課程の編成・実施を図り、生きる力の育成を推進します。
外国語教育は、令和3年度より中札内村との共同加配の専科教員を配置しその取組は全国にも発信されています。今年度からは外国語指導助手を全ての授業時数に配置し、小学3・4年生では外国語に親しみ基本的な表現などの定着を図り、5・6年生では言語材料と言語活動とを効果的に関連付け、実際のコミュニケーションにおいて活用できる技能の育成を図ります。
SDGsで掲げる目標はもとより、村のゼロカーボン宣言に基づき、学校教育活動の中での環境教育を引き続き行い、環境やエネルギー問題、気候変動対策への意識を醸成します。
子供たちの心身の健康を保持増進し、資質・能力を育成するため、全国体力・運動能力、運動習慣等調査並びに新体力テストの結果を分析、課題に対応した体育授業の充実・改善と、運動習慣の定着に向け取組を推進し、家庭や地域と連携した運動習慣・生活習慣定着を図ります。
特別な支援を必要とする子供たちに寄り添い持てる力を高めるため、各学校に特別支援教育支援員を継続配置し、自立と社会参加に向けた主体的な取組を支援、いじめ等の未然防止、適切な実態把握による積極的な認知と早期発見を基本に、組織的かつ迅速な対応に取り組みます。
児童、生徒、保護者、教職員が抱える様々な課題の解決に向け助言等を行うためスクールカウンセラーを継続配置するとともに、複数人体制による相談対応の充実を図ります。
教職員が本来やるべき業務に集中し、健康で生き生きとやりがいをもって勤務できる学校、無理なく働ける魅力ある職種とするため、「学校における働き方改革更別村アクション・プラン第2期」に基づき、業務負担の縮減、ICTの積極的活用、意識改革の促進などを更に進めるとともに、集中改革期間に入った部活動の地域移行促進、校務支援システム更新による業務の効率化など、必要な措置を加速します。
5年目となる更別村コミュニティ・スクールは、現在45の事業所・企業・団体、22名の皆様が「みんなの学校応援団」へ登録され様々な分野で学習活動へのご協力をいただいています。目指す子供の姿を示した「更別村コミュニティ・スクールアクションプラン」の具体的取組に向けたコーディネーターの積極的な活動のもと、学校運営協議会、児童会・生徒会、コミュニティ・スクール委員会での熟議を行っており、地域全体で子供たちを育てる機運を一層推進します。
耐力度調査の結果をはじめ、他の公共施設や財政状況を考慮し検討中の中学校校舎整備については、各学校の全体的な状況等も視野に入れ、改修か、改築か、小中一体型の校舎の整備がいいのか検討を進めます。
学校施設設備は、トイレの洋式化やエアコンの導入について、財政状況を踏まえ複数年に分け整備を進め、管理状態が好ましくなかった学校グラウンドは、体制を強化し適正に管理します。

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