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《特集》札幌の「食」を楽しもう!(2)

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北海道札幌市

■地域に根付く札幌の加工食品
市内では、札幌・北海道産のさまざまな食材が加工されています。加工食品は、食料品店のほか、直売所でも購入可能。生産している方の声と共に、札幌で製造されている加工食品の一部を紹介します。

◆麺(ラーメン)
主な原料は小麦と水。ラーメンは、身近では学校給食でも食べられているほか、海外でも人気が広がっています。

●お話を聞いたのは「西山製麺株式会社」
原料の小麦粉の約20%が道産で、水は地下約200mからくみ上げた地下水を使用。縮れを付けた卵入りの黄色い麺は、市内の学校給食や多くのラーメン店で使われているほか、35の国と地域にも輸出されています。

▽歴史と共に歩むラーメン
卵入りの縮れ麺は、70年ほど前、札幌で働く方が、寒い夜のかじかんだ手でも熱々のラーメンの麺を箸で持ち上げやすく、ゆっくりと食べられるように開発しました。背景にある歴史や文化に思いをはせながら、札幌のラーメンを食べてみてほしいですね。
西山製麺株式会社
常務取締役 西山(にしやま)さん

西山製麺株式会社
所在地:白石区平和通16南
同住所の直売所(窓口で商品を購入)は、月曜~土曜9~16時
詳細:【電話】863-1331

◆醤油(しょうゆ)
主な原料は大豆、小麦、塩、こうじ菌。
和食などに幅広く使われる調味料です。

●お話を聞いたのは「福山醸造株式会社」
原料となる大豆や小麦は積極的に道産のものを使用しているほか、石狩川水系の伏流水を使用。半年以上の発酵・熟成などの工程を経て造られます。

▽欠かせない温度管理
こうじ菌を発酵させる場所の温度が常に一定になるよういつも気を配っているほか、醸造する蔵は外の気温の変化を受けにくいれんが造りで、北海道遺産にも選定されています。工場見学でも、札幌と共に歩んできた醤油造りの歴史を感じてほしいです。
北海道醤油株式会社
製造部 課長代理 河上(かわかみ)さん

福山醸造株式会社、北海道醤油株式会社
所在地:東区苗穂町2
同住所の直売所は平日10~16時。工場見学は平日10時、13時(1週間前までに要予約)
詳細:【電話】753-4333(工場見学の予約、直売所は【電話】0120-120-280)

◆地酒
主な原料は、酒米(さかまい)、米こうじ、水。日本酒は国内での消費はもちろん、近年「SAKE(サケ)」として、海外への輸出額が増加しています。

●お話を聞いたのは「日本清酒株式会社」
地下からくみ上げた日本酒に適した豊平川の伏流水と、新十津川町で生産された酒米を使用。米こうじと蒸した酒米、水などを入れ、櫂棒(かいぼう)と呼ばれる長い木の棒を使って、均一になるように人の手でかき混ぜながら造ります。

▽創業151年目、市内唯一の蔵元
創業当初から道産にこだわった地酒を造っています。直売所にはこの場所で醸造してきた日本酒の歴史を学べる展示もあり、日本酒をより知ることで、お酒の楽しみ方も変わりますよ。64年ぶりに新設した醸造棟で造る日本酒にもご期待ください。
日本清酒株式会社
代表取締役社長 川村(かわむら)さん

日本清酒株式会社
所在地:中央区南3東5
同住所の直売所は10~18時(月末のみ17時まで)
詳細:【電話】221-7106(直売所は【電話】221-7570)

◆豆菓子
黒豆や大豆などのさまざまな豆を加工し、多様な味付けをした菓子です。

●お話を聞いたのは「池田食品株式会社」
道産の豆や砂糖、塩、札幌産のイチゴといった食材を積極的に使った豆菓子などを製造し、市内店舗などで販売しているほか、主にアジアへ輸出。豆が傷つかないよう、手作業で味付けします。

▽道産の魅力的な食材を知ってほしい
道産食材の魅力を広め、地元の生産者さんにも貢献したいという思いが強いですね。創業75年目を迎えられたのは、市民の皆さんに食べていただいているおかげなので、札幌で製造していることを、より多くの方に知ってもらえるとうれしいです。
池田食品株式会社
取締役 執行役員 池田(いけだ)さん

池田食品株式会社
所在地:白石区中央1の3
同住所の本店は、祝日を除く月曜~土曜10時~17時15分
詳細:【電話】811-2211

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