教育行政執行方針(3)

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■学びを活かす地域社会の実現
町民一人一人の潤いある生活と活力ある地域づくりの推進のためには、生涯を通じて学び、その成果を生かせる環境をつくることが重要です。
生涯学習の推進に当たっては、「誰にでも開かれ、家庭、学校、地域、行政が繋がる社会教育の推進」に基づき、町民の多様なニーズに応じた学びの機会や文化・芸術に親しむ機会の提供に努めるとともに、学んだ成果を生活や地域活動に活かすことのできる環境づくりに努めます。
家庭教育の推進ついては、相談体制の充実を図るとともに、PTAや関係機関などと協働し、望ましい生活習慣の定着に向けた取り組みを展開します。
また、家庭や地域の教育力の向上に向けては、コミュニティ・スクールや学校支援地域本部の効果的な推進など、子どもたちの成長を地域全体で支えていくための取り組みの充実に努めます。
長期休業中の学習支援事業「ぶっくん寺子屋」は、本年度も学校と連携し、地域ボランティアや大学生ボランティアの協力のもと、学力向上や家庭学習習慣の定着を目指して取り組んでいきます。
通年寺子屋「ほくれい塾」は、引き続き週1回、4年生から6年生を対象に、教員や外国語指導助手(ALT)、地域ボランティアの協力のもと、学習指導や英会話、体験的な学習、運動などの多種多様な学習を提供し、子どもたちが様々な人と関わり多くの経験や体験を積み重ねながら成長していくとともに、心安らぐ場として開設します。
青少年会館の老朽化や児童クラブに通う子どもたちの人数増による狭きょうあい隘解消のため、令和6年度から児童クラブを学校内移転に向け準備を進めます。また、子どもたちが学習や体験を積み重ねながらさらに成長できるような児童クラブの運営や環境整備についても検討します。
青少年の健全育成の推進について、青少年の健やかな成長を支え、豊かな人間性と生きる力を育むためには、感動したり、驚いたりしながら、実際の生活や社会・自然のあり方を学ぶことが重要です。
比布町子ども会育成員連絡協議会などと連携した様々な事業「子ども会廃品回収」や「七夕飾りづくり」、「クリスマス会」をはじめ、各町内会の子ども会活動について、引き続き支援していきます。
成人年齢の変更に伴い、令和4年度から名称を「比布町二十歳のつどい」として開催し、実行委員会を中心に企画運営を行い、さらに趣向を凝らした内容・充実に向けて努めます。
高齢者教育の推進について、シニア世代には、自ら生きがいを創出するとともに、地域社会を支えるための一員となることが求められております。
白寿大学などでの学びが、地域の中で広く活かされ、次世代を担う子どもたちに確かに継承していくような交流や触れ合いが深められる環境を整えます。
文化・芸術活動の推進については、人々の創造性と表現力を高めるとともに、深い感動や喜びを味わい、心豊かな活力ある地域社会の形成に重要な役割を果たします。
本町の福祉会館・分館は、町民の大切な学び・交流の場として、それぞれに合った自主的な文化活動や趣味活動に積極的に取り組んでいます。今後もニーズに応じた各種講座や教室を開設して活動の場を広げるとともに、情報紙「まなびっぷ」の発行やその内容の工夫にも努めます。
文化活動の中核的な役割を担う文化連盟と連携して、町民の自主的な文化活動が一層充実するよう、活動団体への支援や「町民文化祭」など地域に根ざした文化・芸術活動を支援するとともに、図書館や遊湯ぴっぷにおける作品展示など、町民が身近に文化・芸術に触れ、創作し、表現する機会の提供に努めます。
郷土資料館や旧鈴木邸の適正な営繕と維持管理にも努めます。本年度は、郷土資料館の屋根や外壁などの全面改修における実施設計を行います。
図書館活動の推進については、親子の触れ合いや多くの町民に親しまれ利用していただけるよう、蔵書の充実を図るとともに、「図書館まつり」や「クリスマス会」、「読書感想文コンクール」など多種多彩なイベントの実施や定期的な特設展の開催、各種情報の提供など、魅力的な図書館の運営に努めます。
また、学校の図書室とのシステム連携を図り、読書環境整備・充実などの支援や学校・保育園・児童クラブなどへの団体貸出を行うとともに、ひろがり文庫による絵本の読み聞かせ会を実施するなどして地域人材を活用した取り組みの普及に努めます。
ブックスタート事業については、本年度も図書館で4カ月健診児を対象に、ひろがり文庫の協力を得ながら実施するとともに、3歳児に本を贈呈し、幼児期から本に親しむ機会を増やす取り組みをさらに充実していきます。
なお、比布町図書館が平成15年に開館されて20年が経過することから、本年度は記念事業を計画します。