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令和5年度 町政執行方針(3)

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北海道浦臼町

◆3 魅力アップ商工観光の推進
続いて、魅力アップ商工観光の推進です。
4年目を迎えたコロナ禍ですが、一時期の感染力、危険性とも大幅に弱まり、政府は5月8日から感染症の区分を2類から5類へ変更することを決定し、マスク着用等の規制も順次緩和されていくことになりました。本格的なウイズコロナに向けた新たな進展に期待したいと思いますが、他方で長期化する国際紛争による影響も町民の生活全般に広く及んでおり、商工会とも連携してプレミアム商品券等の支援事業を行ってまいります。
開始以来3年半を経過したジビエ事業につきましては、例年1500頭前後が安定的に搬入されており、町内からは現時点でこれまでで最高の96頭が駆除され、猟友会浦臼部会の皆様、また近隣市町村のハンターの皆様のご協力に感謝申し上げるところです。コロナ禍によって低迷していた販売は全国的に需要が回復してきており、町内においても小売り、飲食店とも好調です。今後におきましても、町内での消費拡大を継続してまいります。また、昨年から開始しているジビエの販売、利用促進を図る国費事業を新年度においても継続して取り組んでまいります。
次に観光面ですが、懸案となっている産業観光推進グランドデザイン整備事業につきましては、平成29年度から3ヶ年に及ぶ構想策定、2ヶ年の修正案の検討を経て、本年度あらためて内容の精査を行う期間とさせていただき、事業開始から6年が経過しました。ここまで長期間を要した理由につきましては、当初から示されている総事業費が本町が単独で進めるには余りにも過大であると判断したこと、またその検討の基礎となる数値があくまでも概算であり決して精度の高いものではないこと、さらに建築単価の上昇が続いていることなど、町として取り組むには事業費の面で余りに不確定要素が多く、この状態で次の段階に進めることはできないと判断したものです。以後実現の可能性を探ってきたところですが、検討を進める中で近年利用が増えてきている民間資金やノウハウを活用するPPP、PFI等の事業手法を検討すべきではとの意見が出され、昨年11月試行的に国土交通省主催のサウンディング事業に登録し、8社の参加をいただき実施したところです。この事業ですぐに業者が決まるというものではありませんが、今後進めていく上での様々な意見、アドバイスをいただくことができました。道の駅事業をはじめ多くの公営事業が赤字を抱え、多額の支援を行う実態が伝え聞かれる昨今、民間事業者に対しあらためてグランドデザインをベースとした事業プランを提示し、専門家の視点による鶴沼公園一帯の事業化を目指してまいりたいと思います。新年度につきましては、独自のサウンディング実施のための、事業プランの作成を実施してまいります。
次に、本町の農産物や加工品の魅力や価値を向上させ、地域力、商品力を高めるブランド化事業を、総務省が行う「地域力創造アドバイザー制度」を活用して実施します。外部からの専門家として、昨年本町でブランド化セミナーを開催いただいた株式会社パブリクスの代表取締役金澤氏を招聘して、農業者や商工業者の皆さんに参加いただきブランド化に向けての基礎調査やワークショップ、セミナー等を行ってまいります。
昨年度から行っています、地域の活性化や商業、観光面の振興を目的とした札幌市立大学との歴史的建造物の共同研究事業を引き続き実施してまいります。昨年は、ハードの調査が主でしたが、新年度では利活用の可能性を探るソフト面を重点に実施してまいります。

◆4 温かな住民生活の推進
▽(生活全般)
次に、温かな住民生活の推進についてです。
地域公共交通に関しましては、昨年9月末をもって中央バスが撤退し、以後浦臼滝川線を町営バスが、また浦臼砂川線を株式会社美唄自動車学校が事業者として新たな体系で運行を開始したところです。5ヶ月が経過し何件か改善要望をいただいていますが、概ね好評をいただいています。新年度におきましては、老朽化の進んでいる浦臼滝川線のマイクロバスを更新し、安全運行に努めてまいります。一般タクシーの運行については、利便性の高い交通機関として存続希望も多く、新年度につきましても町の負担による運行を継続します。民間事業者の相次ぐ撤退により全ての路線を町が担うこととなり、これまで以上の経費負担を要することになりましたが、今後とも支援策を継続し町民の活発な利用を促してまいります。
JR札沼線廃線後の駅前への人の流れや賑わい作りを目的に計画を進めてきました「多世代交流施設」につきましては、新年度から建設に着手します。旧浦臼農協の石造り倉庫も施設の一部に活用した特徴ある施設として、多くの皆様にご利用いただき親しまれる施設となるよう、愛称の公募も実施しながら令和6年度の開業を目指します。また、札沼線の跡地全般につきましては、昨年より線路、駅舎等の撤去を開始しましたが、新年度も引き続き線路及び鉄橋2橋の撤去を進めてまいります。
浦臼・鶴沼の両市街地の国道沿いの外灯につきましては、昨年鶴沼地区の全灯、浦臼地区で約半数のLED化を完了しており、継続して実施してまいります。
公営住宅につきましては、昨年と同じく繰越予算となりましたが計画通り公営住宅1棟4戸、地域優良賃貸住宅1棟4戸を建設し、多様なニーズに応え得る住環境を提供してまいります。また、解体せずに残した旧ひばり団地のセラミック造り1棟4戸につきましては新年度で改修し、将来の新規就農者向けの用途も含め、有効に活用してまいります。
今後の情報ネットワークにつきましては、令和7年度までに地方自治体の情報システムの標準化が推進されており、オンラインによる各種届出・申請や電子決済サービスなど、町民の利便性の向上のため具体的な検討を開始します。
近年、短期間に集中的に大雪が降る傾向が強まっていますが、除排雪作業に支障が生じないよう雪寒建設機械の更新について、国庫補助の状況を適宜判断しながら、新年度導入に向け進めてまいります。

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