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【特集】今日知る郷土史(2)

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北海道清水町

■明治時代から福祉活動の歩みが踏み出されていた!
社会福祉という言葉がまだなかった時代、清水の地に「北星園」という貧困児や孤児の救済施設が誕生しました。北星園は、明治43年(1910年)に岐阜県岐阜市所在の日本育児院付属農園として、山田範三郎によって開設されました。
範三郎は、事務員の鈴木幸と園児4名を連れて人舞村に移住し、翌年から貧困児など10名を収容しました。範三郎は園児の自立を目指し、年長者には農園の作業に従事させることで勤労教育に力を注ぎました。後に、財団法人として独立するまでの11年間に受け入れた園児は延べ230名にのぼりました。

■御影村で始まった障がい者福祉の先駆け。
昭和18年(1943年)には、御影村羽帯地区に「北海道聾唖(ろうあ)農志塾」が誕生しました。当時札幌の私立盲学校、聾唖(ろうあ)学校の校長をしていた近藤兼市らによって同塾は開設され、耳や口など体に障がいのある若者たちのための実習農場となりました。
塾生は、主に札幌聾唖(ろうあ)学校の卒業生でした。兼市らは、身寄りがなく、就職が難しい者たちで自給自足ができる酪農農場を目指して活動していきました。
やがて同塾は、後の社会福祉法人清水旭山学園へと発展し、十勝の障がい者福祉の中核を担う存在となりました。

■郷土史料館
Local Museum
ここまでたどってきた郷土史の断片(カケラ)は、清水町の歴史のほんの一部分です。
伝えきれなかった物語がまだまだあります。
そんな物語と出会えるのが、ここ、郷土史料館です。

・展示説明を希望される方は、図書館カウンターにお声がけください!
・オススメポイントは清水町の歩みがつまった壁面年表です!
・昨年オープンしたリニューアルゾーンもあります!

◆清水町図書館・郷土史料館
住所:清水町南4条1丁目2番地
【電話】0156-62-3030
休館日:毎週火曜日・祝日・年末年始
開館:10:00~18:00
入館料:無料
見学方法:図書館へお申し出ください

◇清水町にゆかりのある河西鉄道をテーマとした郷土史料館講座開催
日時:10月14日(土)15:00~16:15
場所:清水町図書館 清水町南4条1丁目2番地
講師:浦幌町立博物館 博物館係長・学芸員 持田 誠 氏
※10月7日(土)までに図書館(【電話】62-3030)へ電話または図書館ホームページ申し込みフォームからご応募ください。

◇文化史跡めぐり郷土文化講座開催
日時:10月21日(土)
・史跡めぐり…9:30~12:00
・文化講座…14:00~15:30
場所:
・清水町内各文化史跡
・清水町文化センター/清水町南3条3丁目1番地
※9月25日(月)から10月6日(金)までの期間に社会教育課社会教育係(【電話】62-5115)へ電話でご応募ください。
「ペケレベツ駅逓跡や北星園跡などの文化史跡をバスめぐり!」

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