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けんこうだより

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北海道留寿都村

■今月のテーマ
高齢者に多い疾患別薬の知識~高血圧の薬~
筆者…保健師 石川修子

今回のけんこうだよりは、お薬の話(最終回)「高血圧」のお薬についてです。
血圧の正常値は収縮期血圧(最高血圧)が130mmHg、拡張期血圧(最低血圧)が85mmHg未満です。しかし、加齢と共に血圧の数値は徐々に高くなってきます。一般的に140mmHg/90mmHg以上になると高血圧の範囲と言われます。
高血圧はそれだけですぐに症状が出るわけではありませんが、常に血管に負担がかかっているので、脳血管疾患や心疾患などの大きな病気を引き起すリスクがとても高くなります。

◇高血圧の治療に多く使われる薬
血圧を下げるためのお薬には様々な作用があります。
心臓が拍動する時にギュっと縮む力を抑えて血流を弱めたり、血管を収縮させるホルモンを抑えて血管を広げたり、体内の水分量が多すぎる場合は、からだ全体の水分を減らすことで血液の量も減らし、血圧を下げます。

I.カルシウム拮抗薬…血管の収縮を抑える。
薬剤名:ノルバスク・アムロジン・アダラートなど
禁忌:グレープフルーツに含まれる成分が薬の効果を強めるため、血圧が下がりすぎることがあります。服用中の方はグレープフルーツジュースの摂取は避けましょう。
副作用:めまい、動悸、むくみ、起立性低血圧など

II.ACE阻害薬、ARB…血圧を上げるホルモンの生成を抑える。
薬剤名:ニューロタン・ディオバン・ミカルディス・アジルバなど
副作用:めまい、頭痛、動悸、立ちくらみ、むくみ・起立性低血圧など

III.α1遮断薬、β遮断薬…血管の収縮を抑える、心拍出量を抑える。
薬剤名:ミニプレス・カルデナリン・ローガン・アーチスト
副作用:めまい、起立性低血圧、心拍数の増加(頻脈)、心拍数の減少(徐脈)。

IV.利尿剤…体内水分量を調節する。
薬剤名:フルイトラン・ナトリックス・ラシックス・アルダクトン
副作用:のどの渇き、脱水、頻尿

最も危険な副作用はめまい、立ちくらみ、起立性低血圧です。
起き上がりや立ち上がり、入浴時に急に血圧が下がって、一時的に失神したり、転倒して頭部に外傷を負ったりする危険があるため、副作用が心配な方は起き上がりや立ち上がり動作は掴まりながらゆっくり行い、症状が出た時にはすぐに座るようにしましょう。入浴は家族の見守りやデイサービスを利用するなど、安全に行うようにしましょう。
血圧を下げるお薬は上記以外にもたくさんの種類があります。お薬の作用についてしっかり確認しておきましょう。

■健康カレンダー 7月

※乳幼児予防接種につきましては予約が必要となりますので、実施を希望される日の1週間前までに診療所へご予約ください。(診療所【電話】46-3774)

問合せ:
(1)健診・保健事業等…保健医療課【電話】0136-46-3131
(2)いきいき体力アップ教室…地域包括支援センター【電話】0136-47-2277
(3)予防接種…診療所【電話】0136-46-3774

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