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令和5年度教育行政執行方針 教育長 齊藤信之(1)

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北海道真狩村

Society5・0時代に向けた社会の劇的な変化や新型コロナウイルス感染症の拡大など、先行き不透明で予測困難な時代の到来を実感しています。
これからの社会を生きる子どもたちは、自分の良さや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働して社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができる資質・能力を身に付けることが求められています。
また、誰もが生きがいを感じることのできる包摂的な社会の実現に向け、新しい時代に呼応した社会教育の推進が必要です。
関係機関はもとより、学校・家庭・地域の連携を図り、生涯にわたる学びに向かう姿勢の構築と教育環境の整備・充実に努め、教育行政の執行に全力で取り組みます。

■学校教育
▽義務教育について
目指すべき新しい時代の学校教育として、一人1台端末環境のもと、全ての子どもたちの可能性を引き出す「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図ることが求められています。
全ての子どもは、学ぶことを通じて未来に向けて成長しようとする力をもつものであり、学校での学びの質を高め、豊かなものとしていくことは、学習内容を深く理解し、必要な力を獲得するとともに、学び続ける意欲を育てます。
子どもたちの今と未来のために、変化する時代に対応できる力、豊かな心と健やかな体を育て、地域とともにある学校の具現化を目指します。
各学校において、これまでに積み上げてきた実践をもとに、いっそうの授業改善を進め、子どもたちが意欲的に学び、「わかる・できる」を実感し、自分の学びと高まりを自覚できる授業づくりに取り組みます。
その土台となるのは、子どもたち一人一人が安心して学びに向かうことのできる環境であり、全教職員の参画と協働のもとに、互いに認め合い、支え合う温かい学校づくりを進めます。
子どもの成長や学びは一人一人異なるものであり、個々の状況を的確に捉えたうえで、きめ細かな指導や支援を行うことが必要です。学習支援員の配置、習熟度別少人数指導、放課後や長期休業中の学習サポートなど、学び続けようとする児童生徒への支援体制を整えます。
また、一人1台端末環境を積極的に活用し、従来の指導方法とICTの最適な組み合わせによる子どもを主体とした問題解決的な学びの充実を図ります。
外国語教育につきましては、外国語指導助手の配置により、英語を使用する機会の拡充を図り、実践的なコミュニケーション能力の育成と異文化理解の促進を図ります。また、目標をもって英語スキルの向上を目指すことができるよう英語検定試験の受験料への助成を行います。
社会環境の変化や産業・経済の構造的変化は、子どもたちの将来の捉え方に大きな変化をもたらし、現在、子どもたちは将来の夢や希望を描くことが難しくなっています。学ぶことの楽しさを通して、未知の経験に関心をもち、生涯にわたって学び続ける意欲の維持につながるキャリア教育は、大変重要です。多様な生き方に触れ、体験することを通して、自分の生き方を考え、自立した社会人となるための基盤を形成する探究的な学びの充実を図ります。
子どもたちの深い学びを実現するためには、教師の学びによる授業改善の積み重ねが必要です。個々のキャリアに応じた研修、校内はもとより小中連携を進める中での研修など、授業力向上を目指した学び合いの機会を保障し、学び続ける教師のもとに、学び続ける子どもを育てます。
小学校の統合に伴い環境が変わる子どもをはじめ、すべての子どもの学校生活が、楽しく充実したものとなるよう学校が一丸となって取り組みます。温かい学校づくりを進めるとともに、全教職員がよき相談相手となれる関係を築き、小さなサインを見逃すことなく、安心して学校生活を送ることができる環境をつくります。

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