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教育行政執行方針

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北海道稚内市

※内容は一部を要約しています。
全文は市ホームページに掲載しています。

■「地域の協働による家庭教育の推進」
近年、核家族化や地域との繋がりの希薄化などにより、子育ての負担感や孤立感などで子育てに困難を感じている家庭が増えており、家庭における子育てを地域や社会全体で支えることが重要なことから、より効果的な子育て少子化対策を実現できるよう取組を進めます。

本市においては、これまでも様々な子育て支援を実施してきており、本年度については、「第3期子ども・子育て支援事業計画」の策定に向けたアンケート調査を実施予定であり、子育てに関するニーズ等を把握し分析します。

建物の老朽化により、令和6年4月を目途に稚内中央小学校に移設する中央学堂保育所と中央児童館の運営方法や機能については、利用状況や地域資源も含め検討し、より良い居場所づくりに努めます。

■「次代を担う人材の育成と地域とともにある学校づくりの推進」
全国学力学習状況調査において、ここ数年、小学校は全道平均を超え、中学校も全国・全道平均との差が縮まり、年々学力の向上がすすんでいるところでありますが、「稚内教育委員会市学校教育推進計画」は、さらなる学力向上に向けた取組のほか、本市における今日的課題や教育活動を進めていく上で具体的な方向性や取組が見えるよう整理したもので、令和5年度から令和9年度にかけての計画となっています。

他者との協働の中で、より良い社会としてのふるさと稚内を創造する「わっかない人びと」育成を目指し、学校を中心に家庭と地域が力を合わせながら本計画を進めます。

令和3年5月に市内小学校で起きたいじめ問題について、いじめ問題防止対策委員会を立ち上げ、結果として、いじめは重大事態には該当しないと報告を受けましたが、学校や教育委員会の対応に問題があったとの指摘も受けたところです。

これを受け、改めていじめ防止基本方針の見直しを行い、いじめ問題が発生した際の初期対応や組織体制の強化を図り、教職員向けの研修などの取組を定期的に行います。

特別な支援等の配慮を要する児童生徒が年々増加傾向にあり、誰一人取り残さない教育を行うためにも、医療・福祉を含めた専門機関との連携体制の強化や相談体制づくりを進めます。

在籍する学校に希望する部活動がなく、拠点校方式を取り入れ活動している部活動もあることから、令和5年度を検討期間とし、令和6年度より全市的な拠点校方式の部活動への移行と休日の地域移行について、関係する団体に協力を得ながら検討を進めます。

稚内初となる義務教育学校への移行に向けて、新たな学校名や校歌のほか、年間の小中一貫した教育課程の編成など、教員や教育研究所等の協力を得ながら検討します。

学校給食につきましては、児童生徒が毎日触れることができる「生きた教材」として活用し、望ましい食習慣の形成や地産地消、地域の食文化や自然の恵み等に対する理解が深まるよう、施設の保守整備や衛生管理に留意しながら安全で安心な学校給食の提供に努めます。

学校給食費助成事業の拡充については、所得制限を撤廃し、全ての子育て世帯の学校給食費負担を半減し、さらに、これまで下半期分を助成してきた世帯については、上半期分も助成し、実質無償化に取り組みます。

令和5年度からコミュニティ・スクールの運用を開始し、保護者や地域住民が学校運営に参画することで、当事者としての意識を持ち、子どもの将来像を共有し、地域全体で子どもの成長を支えていきます。

■「市民の学びを支える地域づくり」
本年は、友好都市である鹿児島県枕崎市へ本市の中高生を派遣し、青少年交流体験事業を実施します。

この事業は、子どもたちが実際に異文化に触れたり他地域の同世代との交流を図ることで、様々な見識を深め、集団行動や親元から離れた生活の中で、規律や協調性を高めることを目的としており、未来を担う若者にとって非常に重要な経験となるものであり、次の世代における両市の発展に繋がるよう取り組みます。

「風~る わっかない」は、施設の機能を充実させるとともに、生涯学習推進アドバイザーを中心に、施設内に集約されている学校教育関係機関等の人材も活用しながら、学びを支援します。

青少年科学館では、昨年導入したデジタル映像番組を活用し、科学や宇宙を楽しみながら学ぶことができる取組を行います。

ノシャップ寒流水族館では、魚類の生態系等を学ぶパネルの展示や、生物を身近に見て触れることができるタッチプールなど、楽しく学べる展示品の整備や事業に取り組みます。

市立図書館では、高齢化社会を見据えた「シニアコーナー」の創設など、子どもからお年寄りまで、すべての市民が利用しやすい書架のリニューアルを行います。また、公共施設内での自習場所確保のニーズが高まっていることから、図書館の集会室や文化センター休憩室、風~るのフリースペースを「地域の自習場所」として、中学生や高校生に使用していただけるよう努めます。

■「まちの魅力を活かした文化・スポーツ活動の推進」
市内恵北地区に残る、通称「稚内赤れんが通信所」は、民間団体の自主事業として維持管理を行い、本市における歴史的財産を後世まで保存する活動を実施しており、今後につきましても、関係機関とさらなる連携を図りながら、施設の活用を推進します。

令和4年9月に設立された総合型地域スポーツクラブは、子どもから高齢者まで、目的に応じた多様なスポーツやレクリエーションの機会を提供するもので、地域の誰もが年齢や興味、レベルに合わせて活動でき、健康や体力の増進に加え、高齢者の生きがいづくりやコミュニティの活性化に繋がるような運営を目指します。

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