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[特集2]令和5年度苫前町教育行政執行方針(2)

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北海道苫前町

【学校教育】
本町の特性を生かした教育を進めるには、地域住民が積極的に学校運営に関わることが不可欠です。そのため、学校運営協議会(コミュニティ・スクール)の推進体制をより機動的なものへ見直しを図るなど、地域と学校を結びつける地域学校協働活動との連動により、開かれた学校づくりに取り組んでまいります。
新しい時代に必要となる資質・能力を育成するため、全国学力・学習状況調査の結果を系統的に分析し、各学校における教育活動の検証を行い、教員の指導力を高めながら、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を進めてまいります。
また、小学校における算数や理科の専科指導、支援員を活用した複数体制による授業などにより、個々に応じたきめ細かな指導ができる体制づくりを進めてまいります。
さらに、今年度から新たに漢字検定受験料の助成を行い、児童生徒の主体的な学習習慣を定着させるとともに、基礎学力の底上げに努めてまいります。
ICTを活用した取り組みでは、1人1台端末を積極的に活用しながら、科目横断的な視点から情報活用能力の育成を図るとともに、デジタル教科書など新たな教育ツールを検証し、発達段階に応じて、全ての子どもたちの可能性を引き出す「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指してまいります。
全国体力・運動能力調査の結果では、本町の子どもの体力低下や運動機会の少なさが顕著に表れております。このため、運動やスポーツをすることが好きとなるような子どもの育成を目指した体育・保健体育授業の充実や環境整備を進めてまいります。
国際理解教育では、英語指導助手を活用し、小学校では発達段階に応じたコミュニケーション能力を育み、中学校で実践的な英語力を習得させることで、グローバル社会で生きる能力の基礎を培います。また、学習意欲の向上を促すために、英語検定試験受験料の助成を引き続き行ってまいります。
特別支援教育では、特別な支援が必要な子どもやその保護者が、乳幼児期から学齢期、社会参加に至るまで、地域で切れ目のない支援を受けられるよう、保健、医療、福祉等との連携体制の構築を進めます。また、全ての教員が障がいの特性について理解を深め、個別の教育支援計画を活用しながら、一人一人の教育的ニーズに応じた支援を行ってまいります。
不登校への対応として、子ども同士の良好な人間関係、子どもと教員との信頼関係を確かなものとし、全ての子どもが安心感と充実感を得られる学校づくりを進めるとともに、オンラインによる学習支援体制を構築し、不登校の子ども等への学習機会の確保に努めます。また、「苫前町いじめ防止基本方針」に基づき、「いじめは、しない、させない」を合言葉に、指導体制を充実させ、いじめの未然防止や早期発見・早期対応に努めます。これら不登校やいじめなどへの対応として、各学校に巡回型のスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを配置し、相談体制の強化を図ってまいります。
スマートフォンや1人1台端末により、子どもがインターネットに触れる機会が飛躍的に増えたいま、保護者のITリテラシーの向上が喫緊の課題となっております。インターネット上の世界で子どもが適切な行動を取れるよう、保護者も理解を深めることができる機会を作ってまいります。
子どもの安全確保に向けては、学校施設や通学路の安全点検や避難訓練などを通じて、防災や安全教育の充実を図ります。登校時の見守り等については、PTAや民生委員・児童委員、その他関係機関と連携し、地域ぐるみの取り組みを推進してまいります。
なお、令和5年度から町内の中学校が苫前中学校に統合されました。生徒たちにとって統合後安心して学校生活が送られる環境整備の確保は最優先課題となります。そのため、各場面における実態検証を行いながら、必要に応じた検討を行い学校運営に支障をきたさないよう努めてまいります。
学校教育の充実には、教職員の資質向上は不可欠であります。教育者としての指導能力はもちろんのこと、子どもや保護者、地域から信頼される教員を育成するため、研修機会を充実するとともに、服務規律を徹底し、法令順守やハラスメントの防止、適正な情報管理などに努めてまいります。
教員の働き方改革では、ICT等を活用して業務効率化を進めるほか、校務をサポートするスタッフを配置するなど、教員が本来担うべき業務に専念できる環境を整え、子どもと向き合う時間を充実できるよう支援を行います。
休日の部活動の地域移行に向けては、学校や地域関係者による協議会を立ち上げ、協議を重ねながら、本町の実情に沿った体制づくりに向け、慎重に検討を進めてまいります。
安全な学校給食を提供するためには徹底した衛生管理が最重要であることから、基準の遵守、食材の安全確認、異物混入などのチェックを厳しく行います。また、安心安全な苫前町の地場産品を積極的に活用するとともに、家庭における食育の意識を高める働きかけを進めます。
北海道苫前商業高等学校の今年度の新入学生は、残念ながら一桁にとどまり、来年度も一桁となった場合には、道教委の公立高等学校配置計画において再編整備の対象となり、募集停止となってしまう危機的状況にあります。
このため、これまでの各種の支援策に加え、今年度から「地域みらい留学」に参画することで、全国への生徒募集活動を強化し、学校の魅力化とその発信に注力いたします。
生徒募集活動では、引き続き同校後援会と連携しながら、地元中学生の確保はもとより、札幌市や石狩、空知の中学校訪問のほか、東京や大阪を中心に道外へもPRを行い、生徒数の安定確保に努めてまいります。
また、地元の生徒に選んでもらえる高校とするためには、学校の魅力化は不可欠であります。同校が昨年度から実施している「とままえ学」のカリキュラム充実のため、地域資源とのコーディネートのほか、「自転車ツーリング」や「苫カフェ」など地域と連携した様々な活動に対して支援を行い、地域から愛される学校づくりを目指してまいります。
また、町外からの入学生徒に対応するため、若者交流センターの管理運営を適切に行い、受け入れ体制の安定化を目指してまいります。

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