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教育行政執行方針(2)

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北海道鷹栖町

2 学校教育の推進

■豊かな心を育む教育
道徳教育の要となる道徳科は、子どもたちが多様な感じ方や考え方に接する中で、考えを深め、判断し、表現する力などを育む「考え・議論する」授業を推進します。
「いじめ」は、未然防止と早期発見・早期対応に努める意識が大切です。「いじめゼロであったかすな未来へ」を合言葉に、子どもたちに「命の大切さ」と「いじめを許さない心」を醸成する取り組みを充実させます。家庭や学校での教育上の不安や悩み、困りごとに対する相談体制として、教育相談員による「子ども教育相談室」の開設、中学校への「スクールカウンセラー」を継続して配置します。
不登校の児童生徒の対応についても、子育て世代包括支援センター職員と兼務する「スクールソーシャルワーカー」により、さまざまな不安や悩みを抱える児童生徒の気持ちに寄り添った支援に努めてまいります。
また、昨年度に引き続き、北海道教育委員会の「中一ギャップ問題未然防止事業」の指定を受け、小中学校9年間を見越した継続的な指導体制を構築してまいります。

■家庭教育
家庭は、子どもたちの健やかな育ちの基盤であり、家庭教育は全ての教育の出発点です。また、子どもたちに基本的な生活習慣を身に付けさせることが、健全な生活、そして確かな学力の定着に結び付くと考えます。
家庭学習の重要性や学力向上における読書の大切さなど、家庭との連携を深めながら、家庭学習の習慣化と読書意欲の高揚に努めていくことが必要です。引き続き、「生活習慣見直し運動」を実施するとともに、全ての保護者が安心して子育てや家庭教育を行うことができるよう、「家庭教育講演会」を令和5年度も開催し、家庭教育支援の充実を図ってまいります。

■学校給食
学校給食は、成長期にある子どもたちの心と身体の健全な発達に必要な栄養バランスの取れた豊かな食を提供するとともに、知・徳・体の基礎となる食育の実践の場として重要です。
近年の食材価格の高騰を受け、給食費の値上げを検討してまいりましたが、鷹栖町地域農業推進会議及び鷹栖町米麦改良協会のご協力により、主食の鷹栖町産米を提供いただけることとなりましたので、据え置きとしました。
今後も地域の生産者の皆さんのご支援をいただきながら鷹栖産の食材を積極的に活用し、感謝の気持ちと生命を尊重する心を育む食育と、安心・安全でおいしい学校給食の提供に努めてまいります。

■教職員の働き方改革
効果的で質の高い教育活動を行うため、教職員が心身の健康を維持しながら、誇りとやりがいを持って子どもたちに向き合う時間を確保するため、地域や保護者の皆さんのご理解をいただきながら、教職員の働き方改革を進めてまいります。専門スタッフや部活動指導員の配置を継続するとともに、中学校における「休日の部活動の地域移行」(1)について協議会を立ち上げ、学校と地域との連携・協働により、望ましい移行体制の構築について調査・検討を進めます。

▽ポイント01 中学校における「休日の部活動の地域移行」
休日の部活動の地域移行手順の流れ(イメージ図)
協議会の設置 方針の提示 情報発信

■学校環境の充実
全国的な少子高齢化の影響により、今後、鷹栖町においても児童生徒数の減少が見込まれ、学校施設の老朽化も課題となっています。令和4年に「鷹栖町立学校の在り方検討委員会」を設置し、今後の児童生徒にとって望ましい教育環境や学校施設がどうあるべきかの検討を開始しました。引き続き、将来を見据えた学校の在り方について検討を進め、「学校適正配置計画」を策定します。

■異文化交流
姉妹都市であるオーストラリア・ゴールドコースト市との「国際交流事業」、長崎県松浦市との「小学生国内交流事業」による相互派遣交流は、3年振りに事業を実施することができました。
コロナ禍を経て改めて、人と人との交流、実際にその場所で体験することの大切さを知り、見聞を広め、豊かな感性やふるさと意識の向上を推進するため、引き続き実施してまいります。
また、本町と松浦市の小学校との学校間交流事業も、「ふるさと共育」と連携し充実を図ります。

■高等学校支援
鷹栖高等学校は、町内唯一の高等学校として本町の教育推進に大きな役割を果たしています。介護職員初任者研修をはじめとした鷹栖町に根差した教育活動や入学準備金の支給など特色ある学校づくりを今後も支援するとともに、北海道の公立高等学校配置計画を注視しながら、各関係団体と連携して存続維持に努めてまいります。

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