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南房総市の民話

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千葉県南房総市

■「日本武尊伝説(やまとたけるのみことでんせつ)」第207話 生稲謹爾(いくいなきんじ)
千九百年ほど昔の話です。第十二代・景行(けいこう)天皇に、日本武尊という武勇に優れた皇子(おうじ)がおりました。大和朝廷に造反を繰り返す、九州の熊襲(くまそ)を征伐(せいばつ)すると、出雲(いずも)を平定し、続いて東国の蝦夷(えぞ)の平定に向かいましたが、三浦半島の走水(はしりみず)から船団を組み、房総半島に渡った時の神話は有名です。
「暴風で海が荒れたため、尊の妃(きさき)・弟橘媛(おとたちばなひめ)が海中に身を投げ、海神(かいじん)の怒りを鎮しずめて尊の危難を救った」という神話です。
房総に上陸した尊は、安房を平定すると丸山の高い山に登り、安房一帯を見渡したと伝えられていますが、その山は、後に御殿山(ごてんやま)と呼ばれるようになりました。大井の御嶽(みたけ)神社には、古代のロマンを秘めた、日本武尊が祀(まつ)られています。
若くして雄々しい尊は長い間、西に東に大和朝廷(やまとちょうてい)のため戦っていましたが、信濃(しなの)を平定して大和の都に帰る途中、伊勢(いせ)の能褒野(のぼの)というところで病死しました。
死後、尊の霊は大きな白鳥となって大和に帰ったといいます。

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