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市長コラム92

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千葉県銚子市

■木國会とタンデム自転車
銚子市長 越川信一

江戸時代、紀州から多くの人々が移住し、漁業・醤油醸造業・利根水運などが拓かれた銚子。その遺徳をたたえる銚子木國会の慰霊祭が5月7日、妙福寺本堂で4年ぶりに開かれた。この8日前、4月29日には、太平洋岸自転車道のスタート地点でチーバくん像がある銚子駅前からタンデム自転車3台が終点の和歌山市に向けて出発。1100キロの長距離を雨にも負けず走り切り、5月7日、無事に和歌山市に到着した。タンデム自転車は、2人で乗って一緒にペダルをこいで走る自転車。今回は前席に健常者、後席には視覚障害の方などが乗車して走った。
紀州広村(現広川町)の『稲むらの火』のモデルとして知られる濱口梧陵(ヤマサ醤油七代目当主)は、1858年(安政5年)、39歳の時、医師の「関寛斎」とともに「コレラ防疫」にあたり、銚子をコレラの危機から救った。3年余りにわたって続いてきたコロナ禍で、梧陵と寛斎の苦労と活躍に思いを馳せる。改めて銚子と紀州・和歌山の結びつきを感じる大型連休だった。
幾多の困難の中で銚子のマチの発展を築いた紀州人のフロンティアスピリットを思い起こしながら、「銚子のこれから」を切り拓いていきたい。

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