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特集 私らしく、あなたらしく。—多様な「性」を考える—(1)

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埼玉県加須市

日本で最も多いとされる2つの名字「鈴木」「佐藤」。今、埼玉県に暮らす性的少数者(性的マイノリティ・LGBTQ+)は、この2つの名字の人よりも多いといわれています※。
あなたの身近には、いないと思っていても、実は知らないだけかもしれません。
「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」(LGBT理解増進法)が成立しました。知っているようで知らない。さまざまな「性のあり方」について、少し考えてみませんか。
※埼玉県 多様性を尊重する共生社会づくりに関する調査(令和2年、埼玉県)では、性的マイノリティの方の割合は3.3%

【性を考える4つの要素】
◆性自認(心の性)
自分が思う、自分の性。性を考える要素の中で特に重要とされるもの。
ジェンダーアイデンティティ・性同一性ともいわれます。

◆性的指向(好きになる性)
恋愛感情や、性的な関心の向かう先。

◆身体の特徴
出生時に外性器や遺伝子の特徴から判定されて、出生届や戸籍に記載された(割り当てられた)性別。

◆性別表現(表現したい性)
服装、髪形、言葉遣いなど、自分自身が表現する性別です。

【性別のイメージにとらわれていませんか】
「女の子だから」「男の子だから」「男性らしく」「女性らしく」ではなく、まずは「その人らしさ」を考える視点が大切です。
自分の持つ性別のイメージから離れていることを、差別や笑いの対象とするような言動は、向けられている本人はもちろん、周囲の人も傷つけている可能性があります。

【さまざまな性のあり方】
◆好きになる性
○ヘテロセクシャル(Heterosexual)
心の性と好きになる性が異なる人

○レズビアン(Lesbian)
心の性が女性で、好きになる性が女性の人

○ゲイ(Gay)
心の性が男性で、好きになる性が男性の人

○バイセクシャル(Bisexual)
心の性にかかわらず男性と女性の両方を好きになる人

■心の性
○シスジェンダー(Cisgender)
心の性と出生時に割り当てられた性別が同じ人

○トランスジェンダー(Transgender)
心の性と出生時に割り当てられた性別が異なる人

○クエスチョニング(Questioning)
心の性や好きになる性が分からない人

このほかにも、相手の性のあり方にかかわらず好きになる人や、誰に対しても恋愛感情を抱かない人など、性のあり方はさまざまで、明確に区別できるものではありません。いくつかの性のあり方の間を揺れ動いていると感じる人もいます。また、心の性と好きになる性は、自分の意思で変えられるものではないといわれています。

【性のあり方を打ち明けられたら】
自分の性のあり方を打ち明けることを「カミングアウト」といいます。いつ、誰に話すかは、本人が決めることです。カミングアウトをしない自由もあり、周囲から促されるものではありません。
打ち明けられたときは、相手の話を最後までしっかり聞くことが大切です。本人の許可なく第三者に話すことは「アウティング」と呼ばれ、相手をひどく傷つけ追い詰めてしまう、許されない行為です。カミングアウトされたことで悩むこともあるかもしれません。一人で抱え切れないときには、守秘義務のある専門の相談機関をご利用ください。(9ページ「相談窓口」)

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